2012年3月5日月曜日

ケアンズにてアボリジニーに会う!



ケアンズ空港についたのは、朝の4:50でした。

そこは熱帯の香りただようのどかなところで、

おお、異国の地にきたな、ということを実感しました。

すぐにシャトルバスでホテルに行き、荷物を下ろして向かったのが、

Tjapukai Aboriginal Cultural Park


http://www.tjapukai.com.au/

というところです。

アボリジニーの文化をひと通り体験できるテーマパークです。

ここで、アボリジニーの神話劇を観たり、世界最古の木管楽器といわれるディジュリドゥの演奏を聞いたり、

槍やブーメラン投げを体験してきました。


ディジュリドゥは、木の幹に穴があいているだけの楽器で(ホンモノはアリが中を食べて空洞になったものを使う)

ブオーというなんとも素朴でプリミティヴな音が出ます。

彼らの演奏でスゲーと思ったのは、循環呼吸といわれるものです。

それは音を絶えることなく出す、つまり息を吐きながら吸うことができるのです!


私はあまりディジュリドゥ自体に興味無かったのですが、友人に買ってきてといわれて、

おみやげ屋で色々見ているうちに、せっかくだから自分のも買うか、、、

マイ・ディジュリドゥを買ってしまいました。(それなりに本格的なものを!)

それがコチラ↓







近くに海があるので、そこにもっていって吹いています。






これを吹いていて感じるのは、心の深い所に作用する感じがあること、また大地と会話しているような感覚になることです。

普通の音楽は、メロディーがあるのですが、こちらはただひたすら低音の音がブオーと出るだけです。

といっても、唇の具合や口の形によって、微妙に音がかわってくるのがまた楽しいのです。


ディジュリドゥを続けていると、楽器が発する重低音の振動によって脳が浸食されてくる感覚があって、とても不思議な感覚になります。

吹いていて感じるのは、メロディーというのは意識の音なんだなということです。

ディジュリドゥの発する音は完全に無意識に作用する音です。

心の深い所に誘われる様な感覚があり、

気づくと1時間ぐらい吹いていたりして、瞑想をしているときの感覚と極めて近いものがあり、深い喜びにひたることができます。

これゃいいツールを見つけたなぁ~と、最近は暇があると、海岸や近くの公園に吹きに行ってます。


もうひとつこのテーマパークで印象に残っているのが、ヤリとブーメラン投げです。

実際にアボリジニーが使っていたブーメランを投げさせてもらったのですが、ブオーーンと弧を描いてちゃんと戻ってくるんですね。

10人くらいのグループで投げる体験をしたのですが、多くの人が上に上昇するだけとか、地面に激突させてしまうとかするなか、

私はお手本のアボリジニーのオジサンと同じような感じでキレイな弧を描いて投げることが出来たので、ちょっとした歓声があがりました。

アボリジニーのオジサンからは、キミは明日からここで働けるよ((笑))と褒められました。

この時、ブーメラン、超たのしぃ~、と思い、帰国後スポーツ用のブーメランを買ってしまいました。


今では時々、ディジュリドゥとともに海に持って行って投げて遊んでます。(笑)

彦兵衛、いつの間にか完全にアボリジニー化してしまいました。。。



このテーマパークでブーメランとともに投げて面白かったのが、ヤリでした。

アボリジニーの人たちは、投擲具というものを使ってヤリを投げるのです。

NHKスペシャルの画像を使って説明しましょう。








50cmくらいの突起のついた棒をヤリの後ろにつけます。











それを振りぬいてヤリを投げるのです。そうすると普通に投げるより威力が増し、より遠くに飛ばすことが出来るのです。


実はこの道具が、人類とネアンデルタール人の明暗を分けた道具なのだそうです。

ネアンデルタール人は、大人になると誰でもプロレスラーのような体格になる強靭な肉体をもっていたそうです。

彼らもヤリなどの道具は使っていましたが、力まかせに投げ、しかも狩る獲物も大型のものだったそうです。

しかし氷河期が来て獲物が少なくなったときに、

ホモサピエンスはもともとひ弱だったために投擲具のように道具を改良する事でより遠くの小さな獲物までとるとが出来たのに対して、

ネアンデルタール人は、大きな獲物がいなくなって次第に食料に困って滅んでいったのではないかと推測されているそうです。


この投擲具は世界各地で見つかっているそうなのですが、これをつい最近まで使って生活していたのがアボリジニーなのです。

アフリカから発したホモサピエンスがオーストラリア北端に上陸したのがおよそ5万年前だそうで、







それ以来彼らはずっと同じ生活を続けてきたのだそうです。(これはつい80年ほど前の映像だそうです)





彼らの投擲具はウーメラというそうです。




ついでながら、この番組内で面白いとおもったのが、人間の集団の数に関してです。

霊長類で、群れをつくる種類を調べると、

その霊長類の大脳新皮質の割合と、群れの個体数の数には、比例に近いある一定の法則があるそうなのですが↓




その法則から言うと、人間が集団として成り立つのは150人くらいになるのだそうです。



そして、実際世界のネイティヴの文化を調べてみると、その構成員の平均は153人だったそうです。



従って、私達も親密な友人関係を結べるのは、多くて150人ということになるのでしょうか。それが私達の脳の限界ということになるようです。


少し脱線しましたが、ケアンズの一日目にして、アボリジニーに接する事が出来ました。

といっても、商業化されたアボリジニーの人たちです。でもやはり迫力がありました。


残念なことに、このテーマパークでは写真を撮りませんでした。

頭がまだぼけていた事と、なんとなく写真を撮る気がしなかったのです。今思えばもったいないことしたなぁと思います。


このテーマパークをひと通り見て、体験した所で、スカイレールというケーブルカーに乗って山の方に向かいました。。。




つづく、、、


参考:

Tjapukai Aboriginal Cultural Park
http://www.tjapukai.com.au/

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