2013年5月19日日曜日

ロシアの大地の匂いを嗅いできた、、、彦兵衛、レーピン展を観に行く

 
 
この絵、見たことないですか?
 
 
 
 
 
今、葉山でレーピン展というのをやっていて、観に行ってきました。
 
レーピン展(5/26まで)
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition_hayama/repin/repin/index.html
 
 
 
タイトルでは、
 
ロシア近代絵画の頂点
 
と銘打ってありましたが、
 
レーピン、は、誰?
 
ってな感じでありました。
 
 
あまり期待しないで観に行ったのですが、
 
昔教科書などで見たような絵がわんさかあり、
 
びっくりしてしまいました。
 
最初に挙げた絵(ヴォルガの船曳き)は、さすがに来ていなかったのですが、
 
それの習作(下絵になったやつ)が来ていました。
 
 
この絵なんかも、メッチャ有名ですよね↓
 
 
 
思いがけなく (1884-1888)
 
 
実際この絵を目の前にすると、
 
その場の一瞬の張り詰めた緊張感が伝わってきて、すごい迫力でした。
 
 
 
私が好きだったのがコチラ↓
 
 
 
鉄道監視員、ホチコヴォにて
 
 
向こうに地平線が広がっていて、線路もその彼方に伸びていってるのでしょう。
 
その広大なロシアの大地の片田舎の駅で、もくもくと働いている駅員さんに思いを馳せると、
 
なんだかとてもやるせない気持ちになりました。
 
 
似たような感慨を起こさせたのがコチラの絵↓
 
 
 
巡礼者たち
 
 
巡礼というのは、聖地をまわっているということですよね。
 
でも表情も暗く、身なりも貧しくて、
 
彼らをそうまでして巡礼に駆り立てているのはなんなんだろう、、
 
と思ってしまうのであります。
 
 
 
ふつうにみていていいな、と思ったのがコチラ↓
 
 
 
休息 ― 妻ヴェーラ・レピーナの肖像
 
 
レーピンは家族を題材にした絵をたくさん書いてますが、
 
奥さんがリラックスして寝ている感じ、表情、布の質感とかよかったです。
 
 
フランスの印象派の影響を受けて、実験的にこんな絵も描いていたようです↓
 
 
 
 
あぜ道にて― あぜ道を歩くヴェーラ・レピーナと子どもたち
 
 
すごくふわぁーとしたいい感じの絵なのに、
 
どうして空が曇っているのかなぁ、、、
 
と、この点にちょっと不満を持ちました。。
 
 
コチラは展示されていたものではありませんが、
 
 
 
 
おそらく娘さんだろうと思います。
 
こんな写実的な絵も描いているんですね。
 
 
 
すごかったのが、レーピンの交友関係です。
 
 
 
文豪レフ・トルストイの肖像
 
 
深い知性を感じます。。。
 
 
他に、トルストイが馬を引いて農耕をしている絵もありましたが、
 
ネット上から見つけられませんでした。。
 
 
トルストイといえば、いまNHKの100分 d e名著という番組で老子をやっているのですが、
 
トルストイは老子の影響を強く受けたのだとか。
 
(老子を初めてのロシア語に訳したのがトルストイだそうです。。。)
 
 
 
 
こちら誰かわかります?
  
 
 
 
エジンバラ大学教授のガウンを着た
化学者ドミトリー・メンデレーエフの肖像
 
 
 
絵を見てわかるわけないですよね。。
 
でもこのお方、あの元素の周期表を作ったメンデレーエフさんだそうです。
 
すげ~、こんな人だったんですね。
 
 
他に、パブロフのイヌとして条件反射で有名な、
 
あのイワン・パブロフさんの肖像画なんかもあるということが解説にあり、
 
ネットで探したろ!
 
と思ったのですが、これまた残念、見つけることができませんでした。
 
 
 
 
レーピン展、あまり期待しないで観に行ったのですが、
 
そのド級の迫力に、圧倒されっぱなしでした。
 
絵のテーマからは、ロシアの民族性や歴史などか感じられ、
 
ロシア人の矜持を実感するとともに、
 
絵を見ているだけで、
 
ロシアの大地の匂いを嗅いだ気分になりました。
 
 
絵をみてかなりおなか一杯になったのですが、
 
やっぱり実際のおなかはペコペコだったので、
 
昼食は近くのイタリアンで食べました。
 
 
 イル・リフージョ(食べログ)
http://tabelog.com/kanagawa/A1406/A140602/14036164/
 
 
この店は、日本の古民家でやっていて、
 
木の香りただよう素晴らしいたたずまいです。
 
 
前に一回、自転車で来たことがあるのですが、
 
来てみて初めて完全予約制だということを知り、
 
いつかリベンジを果たしたいと思っていました。
 
 
味は、食べログの評価の通り、絶品でありました!
 
値段もコースで2千円代とリーズナブル。
 
2人で行って、別々のパスタを頼むと、
 
小分けにしてそれぞれ出してくれるという粋なサービスもしてくれました。
 
 
ロシアの絵の感想をあーだ、こーだといいながら、
 
美味しい料理に舌鼓をうち、
 
楽しいひとときをすごした1日でありました。
 
 
 
おしまい
 
 

参考:

レーピン展
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition_hayama/repin/repin/index.html

NHK 100分 de 名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/

 食べログ(イル・リフージョ)
http://tabelog.com/kanagawa/A1406/A140602/14036164/
イル・リフージョ
http://www.ilrifugio-hayama.com/





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