2010年11月23日火曜日

人間力を鍛える



人間力を高めるコーチング

http://www.nhk.or.jp/etv22/thu/

というNHK教育のシリーズものを最近見ています。

ここで取り上げられているコーチは、

競泳平泳ぎの金メダリスト北島康介を育てた人物(平井伯昌氏)です。


前回でシリーズ4回中、3回まで終わったのですが、この中で語られていたことがどこか前回の藍ちゃん通ずるものがありました。

ひとつは、目先の勝利にとらわれるのではなく、

競泳を通して人間を成長させることに重きを置いているということでした。


現在北島は、コーチのもとを去り、単独アメリカに渡りトレーニングを積んでいるのだそうですが、

プロフェッショナル仕事の流儀
北島康介 未知の世界へ
http://www.nhk.or.jp/professional/2010/1108/index.html

コーチの理想は、北島のように自立し、自分で考え、自分で行動する選手を育てることなのだそうです。


私は見ていて、へぇー、と感心してしまいました。

一流の選手、そしてコーチというのは、皆同じような境地にいたるものなのだろうか、と。


またシリーズの中で印象的だった言葉は、

褒めずに育てる

ということでした。


普通は褒めて育てるというところでしょうが、

コーチの平井伯昌氏曰く、

褒めすぎると、これぐらいで褒めてもらえるんだ、

と選手が甘えてしまうのだそうで、

基本的にはあまり口出しをしないのだそうです。


なるほど、確かに簡単に褒め言葉を連発していると、

褒め言葉の安売り状態になって、あまり効果がなくなってしまうのだなぁと感じました。

基本的には褒めることが主体でしょうが、褒めすぎるのもダメなんですね。

これは為になりました。


さてこれもスポーツつながりなのですが、

前にも少しふれた池田高校の蔦監督の本もついでに紹介しておきましょう↓





攻めダルマの教育論 (1983年) (ゴマブックス)




かつて県立でありながら、何度となく甲子園に出てきた高校でありますが、

さすがというべきか、

やはりそれだけの偉業を成し得た監督のことばの数々は心に迫ってくるものがありました。


蔦監督も目先の勝利よりも、選手の人間性を高めることにその主眼があったそうです。


指導者はサインを出しすぎない





若者に万能選手であることを要求しない








技術よりも人間を鍛えよ





スポーツは常に結果で評価され、勝利することが求められますが、

目先の勝利よりも、遠くを見据えた人間形成という方に焦点を合わせている方が、

実際の勝負の場面でもぶれにくく、芯の強い選手になるという事なのでしょうか。

これは面白い逆説だなと思います。

急がば回れ

ということでしょうか。


蔦監督がこの本を通している言葉には、

他にもいくつか心に残るものがあったので、もう少し紹介していこうと思います。




参考:

ウィキペディア:蔦監督
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%94%A6%E6%96%87%E4%B9%9F


彦兵衛のブログ:心構えと言葉
http://mshiko.blogspot.com/2010/05/blog-post_26.html






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