2024年8月12日月曜日

自分のカタチを見つける: 登山をしても疲れなくなった、、妙高・火打山登山で気づいたこと

 

先週末は、新潟の百名山、妙高山(2454m)火打山(2462m)に登ってきました。


初日は、燕温泉という所から出発し妙高山に登り、山小屋で一泊、翌日に火打山に登って下山する予定にしていたのですが、


想定していたより山小屋にかなり早くついてしまったので、その日のうちに火打山も登りました。


ということで、初日は6時出発の16時登山終了で約10時間歩いていたのですが、驚いたことに翌日、ほとんどといっていいほど筋肉痛がなかったのです。これには自分でもビックリでした。


色々自分なりに分析してみたところ、要因が二つあるように思いました。


一つは歩き方です。

以前、疲れない登り方として脱力しながら登る方法を紹介しました。


それは、登る際に一歩一歩しっかり脱力しながらゆっくり歩くということです。


私は登り始め常に、ゆっくりゆっくり、小股小股、脱力脱力と自分に言い聞かせながら歩いています。


歩くという動作は、緊張と弛緩の連続です。一般にしっかり登ろうとすると力を入れるのはいいのですが、弛緩の時にあまり力が抜けておらず、そのまま登り続けるので疲れがたまってきてしまうようです。


これを一歩一歩力を入れた後に意識してしっかり脱力しながら登るとびっくりするほど疲れないのです。いつまでも歩ける。


これの応用で、下りも脱力を意識しながら、足をほぐしながら降りる感覚なのですが、これに加えて、


段差がある時に、しっかり足を折りたたんで屈伸してからゆっくり降りるようにすると、足全体がほぐれて、栄養がいきわたり疲労物質が除去されるのか、歩いていて足が楽なのです。


今回は、下りでこの段差がある所で足の屈伸を意識して、しっかり足を折りたたんでから降りるということを繰り返していたのが今までと違う所でした。


これはかなり有効であるような気がします。なぜなら、運動しながら整理体操をしているようなものだからです。


攻防一体の技です!(笑)


もう一つの要因は栄養面です。

私は歩きながらお腹が空くと、アーモンドチョコとキャンディーチーズという、糖分とタンパク質を同時に摂るように心がけてきたのですが、


これに熱中症予防を謳ったクエン酸と塩分の混じったラムネみたいなものを一緒に食べるようにしたのです。


補給のタイミングとしては、30-45分くらいで体が欲した時に摂るようにしているのですが、随時必要な栄養素を補ったことで疲労が蓄積されなかったのかもしれません、、。


私はリュックの腰ベルトのポケットにビニールに入れたこれらの行動食を入れておいて、歩きながらすぐに食べれるようにしています。


そのため、ほとんど途中でリュックを投げ出して、あー疲れたー、といった感じで休むことがなく、


止まる時というのは写真を撮るときと、水分を補給するときくらいで、後は、うまずたゆまず進んでいるので、トータルでかなり早くなるということのなかもしれません。


以上の2点は、登山当日におけるいつもと違う点でしたが、そういえば、工夫した点がもう一つありました。これは登山にいたるまでの毎日のトレーニングに関することです。


それは、いつも登山から戻ると、翌日は足が筋肉痛で張っていたのですが、どの動作を取った時にもっとも筋肉痛を感じるのかをよく観察して、


要は、その筋肉痛が痛いと感じる姿勢というのは、登山でもっとも使った筋肉であり、その筋肉痛で痛いと感じる姿勢を維持することは、登山で必要な筋肉が最も鍛えられるはずだと思い、


毎日、朝昼夕と、心地よい程度、20~30秒ほどその姿勢を維持することを続けてきました。


その姿勢というのは、完全にしゃがんだ姿勢から立ち上がる途中の膝の裏の角度が30度ほどの中腰、かつ爪先先立ちの姿勢です。


これを続けてきたからなのか、登山に必要な筋肉が鍛えられたのかもしれません。


私は足を鍛えるといってスクワットするのは反対です。スクワットをすると膝関節をすりこぎをするように何度もごりごりやる感覚があり、関節にとって極めて悪い感覚があるからです。


それよりは、中腰で静止したポーズを心地よい程度に維持する方が良いようです。


ついでにいうと、以前に、最高の腰痛対策としての腹筋、背筋の方法を載せましたが、その背筋の際に、足を一回勢いよく折りたたむ(かかとをお尻にパンとたたきつける)動作をしてから二呼吸休むようにすると、


腰の関節だけでなく、足の関節にも栄養がいきわたるようで、以前あったような膝痛が今はもう完全になくなりました。


私はこうした経験を通じて、ちゃんと理に適った運動の重要性を感じました。


一般に良いといわれているものを参考にしながらも、違和感を感じたら、自分なりに疑問を持ち続け、観察し、工夫し、試していくうちに、自分にあった正しい答えというのが出てくるように感じます。


これは、人に評価されること、自分を人の型に合わせようとするという方向ではなく、


自分の体と対話しながら、自分の主観を大事にしながら、自分のカタチを見つけていくという作業です。


登山をしながら思うのは、勉強でも仕事でも、このように自分のリズム、カタチを見つけて応用出来たら、最高のパフォーマンスを発揮できるのにな~、、ということです。


仕事でもずっと座りっぱなしでなく、緩急をつけて、パソコンを見続けていたら、10秒ほど目を閉じてみたり、トイレに行くときには階の違うトイレに一段飛ばしで行ってみたり、


じっと座り続けていたなら体を動かす仕事にシフトしたりと、色々と工夫のしようがあるはずです。


そういった微差が続けていくと大きな差になっていくんだろうな、、という気がします。


芸術家の岡本太郎氏は、絵を描いていて飽きたら彫像をやり、それに飽きたら執筆をする、と自分の主観に基づいて、やりたいことをどんどんこなしていっていたようです。


私たちも、日常生活の中で違和感を感じることがあったら、常に疑問を持ち続け、いろいろと工夫し、試してみて、よりよい自分のカタチ見つけていけていけたら最高だと思います。


自分のカタチを見つける:登山をしても疲れなくなった、、話でありました。


おしまい


<(_ _)>



ギャラリー↓













































































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