2008年7月30日水曜日

Dr.新谷さん追加情報~パワーナップとカフェイン



昼寝を習慣化することのメリットとカフェインの害についての記述が心に残ったので以下に引用しておきます。

------ 新谷弘実 『病気にならない生き方3 』 より --------------

私はもう三十年近く、昼食後の昼寝を習慣としています。

最初に昼寝をするようになったのは、あまりにも仕事が忙しく、夜に充分な睡眠をとることができなくなってしまったためでした。

食事をした後、眠気が抑えられず、ラクな体勢でほんの十五分から二十分、仮眠をとっただけでしたが、体が驚くほど回復したのを感じました


たった二十分で、と思われるかもしませんが、上手にリラックスできれば仮眠でも、充分なリカバリーを得ることができます。

さらに、昼寝が習慣化していくと、わずか五分でもぐっすり眠り、体をリカバリーモードに切り替えることができるようになります。ですから、いまでは眠いと感じたらすぐに、五分でも十分でも横になって休むようにしています

≪中略≫

最近アメリカでも、仕事の合間に三十分程度の短い仮眠をとることが仕事の効率アップにつながるとして、適度な仮眠をとることを社員に奨励する会社が増えてきています。

こうした仮眠は、コーネル大学の社会心理学者、ジェームス・マース氏によって

パワーナップpower nap)」

と名付けられ、社会的にも定着しつつあります。ただし、このパワーナップは、長くても三十分を超えないほうが効果が高いといわれています。

≪中略≫

昼寝や仮眠はエンザイムのリカバリーにとても有効です。ぜひ、みなさんも自分の生活のなかに、上手に昼寝を取り入れて、エンザイムのリカバリー力を高めるようにしてください。
(p.116-119)


第二章で、アルコールが、脳に深刻なダメージを与えることをお話ししましたが、コーヒーやお茶に多く含まれるカフェインも、脳に大きなダメージを与えるので注意が必要です。

まず、カフェインにはアルコールと同じように利尿作用があるので、飲みすぎれば体を脱水させてしまいます。しかし、カフェインが脳に与えるダメージは脱水だけではありません。

カフェインは、細胞内の情報伝達において、セカンドメッセンジャーとしての役割を果たすエンザイム「PDE」の働きを阻害してしまいます。つまり、カフェインを多く含むものを摂ると、体内の情報伝達が阻害されてしまう危険があるのです。

しかもこのPDEは、体内の情報伝達のなかでも、とくに脳で行われる学習や記憶のプロセスに関与していることがわかっています。脳の情報伝達をスムーズにするこのエンザイムは、脳の働きにゆとりをもたらす貯金のようなものですから、カフェインは脳の貯金を減らすといってもいいでしょう。

事実、最近の実験では、カフェインの摂取が生体の視覚と記憶分子にダメージを与えることがわかっています。飲水療法を提唱しているバトマンゲリジ医師も、この実験結果を受けて、アルツハイマー患者や学習障害児がカフェインの多い飲み物を飲むことの危険性を強調しています

≪中略≫

日本ではカフェインの毒性はほとんど認識されていませんが、アメリカなど海外の多くの国では、その危険性は広く認知されています。

アメリカへ旅行をしたことのある人はご存じだと思いまずが、向こうでコーヒーを注文すると「キャフェ・オア・デキャフェ?」と聞かれます。これは、カフェイン入りのコーヒーにするか、カフェイン抜き(デキャフェ)にするか確認しているのです。

≪中略≫

人は年をとると、記憶力が低下したり、うまく言葉が出なかったり、体の反応が遅くなったりします。

これは情報伝達の機能が低下していることを意味しますが、これも脳の中で働く「脳内エンザイム」とでもいうべきものが不足するからだと考えられます。

大切な脳の貯金PDEを損なわないためにも、カフェインを含む飲み物、食べ物の摂取は控えめを心がけましょう。
(p.122-126)

------ 引用終了 ------------------------

(※文中にでてくる「エンザイム:enzyme」とは生体内で生命活動を維持するために様々な働きをしている酵素のことです)

お昼寝の話題に関して、
これは言うまでもなく英語のお昼寝をする(take a nap)のナップとパワーアップを掛けた造語ですが、このパワーナップが日本の社会でも定着すればいいな、と思います。

ちょっとパワーナップしてくるか、、

なんていってグーグー寝てるってちょっとマンガチックで面白い。

お茶に関して、
お茶は健康によいと良く言われますが、新谷さんによるとお茶をよく飲む人で腸相のよいひとは一人もいなかったそうです。(これは腸にやさしいといわれているヨーグルトでも同じです)

カフェインを多く含む飲み物は、一日に二、三杯以上飲まないようにしたほうが賢明であると新谷さんは述べています。

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

勉強になりました。カフェインにこんなにすごい害があったなんてびっくりです!コーヒーは控えるようにしたいと思います。

彦兵衛 さんのコメント...

博文さん、コメント有難うございます。

新谷さんはお茶などのカフェインの入ったものは一日二、三杯と一応おっしゃってますが、ご本人は全く摂らないそうです。専ら水をよく飲むそうで、

朝起床時、500-750cc
昼食一時間前、500-750cc
夕食一時間前、500-750cc

という感じらしいです。

asdf さんのコメント...

この人は脱水症状についてデマを書いているようですね。カフェインを大量に取ったからといって流動性の電解質平衡異常は起こらないようで逆に正常にする作用があるようです。他の「記憶」についても怪しいです。カフェインは体からカルシウムを奪いますが、脳細胞に加えると樹状突起が成長し脳細胞のカルシウムのレベルが上がるようです。記憶力が上がるようですが?
まぁ最後のは少し怪しいですがカフェインの過剰摂取はやめた方がいいがいいことばかりみたいなのですが。
http://www.divinecaroline.com/22175/46361-coffee-makes-dehydrated-say-what