先日自転車に乗っていて、思い切りコケテしまいました。自転車でコケるのはかなり久しぶりのことでした。
手の甲をシタタカニ切り、傷が深かったため、切り口からは心臓の拍動にあわせて血がドクドクと出ていました。ケッコウ毛だらけならぬ、
ケッコウ血だらけ、、、
目的地に着くまで、血がダラダラ状態で、傷に気付いた通行者はびっくりした表情をしていました。
結局傷は病院に行くことなく自分で治しましたが、私はこの怪我を通していくつか実感したことがありました。
ひとつは、人間の体は水分がうすい皮に包まれた水風船のようなものなんだなぁということ。
だからちょっと傷つけただけで、中の水分が流れだしちゃうんだなぁ、ということです。
またもうひとつは、生命はかなり危ういバランスの上に成り立っているんだ、ということです。
自転車が無意識によるバランスによって走行しているように、
生命も、普段あまり気づかないその絶妙なバランスによって成り立っており、それを崩した時に大きなダメージとなって顕れるのだなと感じました。
今回のアクシデントは、まさに”失敗学”が説いているように幾つかの要因が重なって起きており、
またそれ以前にいわゆるヒヤリハットの状況が何回かありました。
今回の事故の大きな要因は、ペダルにつけていた足を固定させる器具でした。
これは京都時代から愛用していたもので、
普通の自転車がペダルを踏み込むときだけ力を加えられるものであるのに対して、
これをつけると足を上にあげる時の引っ張りの力を利用できるもので、
よく自転車競技の選手などがつけているものです。
しかしこれは、自転車のバランスを崩した時に、すぐに足を出すことができないので、危険だなぁとうすうす感じてはいました。
しかし、まぁ気をつければ大丈夫だろう、、、
となんとなくタカをくくっていました。
何回か出くわした危うい状況の時にその器具をはずしていれば、今回のような大きな事故にはならなかったのでしょうが、
やはり今回の転倒は起こるべくして起こった事故といえるかもしれません。
KYというと、今は一般的には「空気を読めない」ことを言うそうですが、
現場の仕事に携わったことのある人にとってKYとは、
を意味します。
現場の作業を始めるにあたって、事故になりそうな要素を挙げて、それの対策をするためのものです。
私もヘルメットをかぶっての現場に関わる仕事をしていたことがあるので、KYというと危険予知の方をすぐに思い浮かべます。
そんな彦兵衛でありますが、
危険な香りをブンブン漂わせていたペダルの足かせをはずしたのは、怪我をした日の夕方、帰宅後のことでした。。。
賢い人は、痛い目を見る前のヒヤリハットの状態で、その状況を改善する手を打つのでしょうが、、、。
さて怪我の方ですが、今回は消毒液などつけずに、水で洗った後、湿潤式のバンドエイドを貼りました。
消毒液は生きている細胞も傷つけてしまうので、水で洗い流すだけの方が治りが早いそうです。
また最近の怪我の治療は、乾燥させるのではなく、なるべく湿潤状態を保ったままの方が治りが早いということで、
バンドエイドもその湿潤状態を保つタイプが売られています。
ちょっと高目ですが、傷を早く治したい、傷口をキレイに直したい場合は、このバンドエイド、使ってみる価値あります。
今度何かで怪我されたときに、皆さんも是非試してみて下さい。
参考:
湿潤タイプのバンドエイド:
キズパワーパッド
http://www.jnj.co.jp/consumer/bandaid/products/medicaltools/
アマゾン:キズパワーパッド
クイックパッド
http://www.aso-pharm.co.jp/P_QUICK_PAD.html
アマゾン:クイックパッド
彦兵衛のブログ:失敗学関連・・・『葉隠』 ~その他もろもろ
http://mshiko.blogspot.com/2009/07/blog-post_16.html
ウィキペディア:失敗学とは、、、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E6%95%97%E5%AD%A6
アマゾン:畑村氏の失敗学に関する著作
0 件のコメント:
コメントを投稿