2009年11月1日日曜日

凄いぞ!ネイチャー・テクノロジー ≪続≫



トンボの羽が地球環境に貢献するとは、どういう事でしょうか?






どうやら、トンボの羽のモザイク模様のようなデコボコにその秘密があるようです。




現代の航空工学を超えたトンボの羽の凄さとはなんなのでしょう。








トンボは、ホバリング、急加速、急旋回と、現代の航空工学からするとその飛び方は驚異なのだそうです。まるでUFOですな。

それでは、トンボはどうしてそのような飛び方ができるのでしょう。





トンボの羽に空気をあててみると、なんと一見ランダムのように見えた羽のデコボコに、が生じ、、、




飛行機の翼と同じ形状になるのだそうです。




また、その羽で生じた渦がキャタピラのような作用をする事で、、、





空気を受け流し、羽の表面で気流がスムーズに流れていくのだそうです。




と研究者でもその巧妙さに舌を巻いてしまうほどなのだそうです。ほんと一体誰がこんなもの作ったのでしょうね。


さて、いよいよここからです。

この表面に渦が生じるトンボの羽を利用して、、、




風力発電用の風車をつくってしまおうというのであります!!

従来の風力発電用の風車はというと、、、





一基に2億以上、しかも強風がないとまわらないのだそうです。




表面に渦の生じるトンボの羽風車だと、小型で低コストの効率のよい風車が出来るのではないかということです。

そしてさっそく作ってみた試作機がコレ↓




実際に色々な風速で、従来の風車と並べて実験していました。




写真では分かりませんが、風速1メートルという超微風でトンボの羽風車はすでに軽快に動き出しました。従来のは全く動きません。。。




風速5メートルで、やっと従来品が動き出しました。しかしトンボの羽風車はすでにビュンビュン回っています。




風速10メートル、両者同じように回転しています。




風速30メートル、羽がちぎれそうなぐらいの勢いで回っていましたが、、、

あ゛っ!!








従来型はあえなく大破

しかしトンボの羽風車は相変わらず回り続けています。

どうやら羽の表面にできるがうまく気流を受け流しているようです。

これはスゴイ!




たしかに、これで風車作ったら、世の中スゴイことになりそうです。。。


石田教授曰く、、、







う~ん、カッコイイなぁ。

しかし、
前に紹介したインドネシアの飛行種子 アルソミトラ マクロカルパ もそうですが、自然って凄いなぁとただ、ただ感心してしまいます。

人智を超えているというか、どうしてこれほどまでに完璧に出来ているのだろうって本当に不思議になります。

大学で解剖生理学の教授が話していたのですが、人体の仕組み研究している先生方は、信心深くなる方が多いのだそうです。

それは、肉体の機構があまりに精巧かつ完璧にできているので、それを作った何がしかの存在があるのだろうという想いに至るのだそうです。

遺伝子の研究者である村上和雄氏はこの存在をサムシング・グレートと呼びましたが、おそらく最先端をいく超一流の研究者たちは、

その神秘の一端に触れて感動してしまい、敬虔な気持ちが自然と湧きあがってくるのでしょう。


今回のトンボの羽のように、自然を手本にした研究というのは、もっとどんどん進んで欲しいなぁと思います。

そして人間が自然を征服、コントロールして生きていくのではなく、

自然を尊敬し、自然と調和して生きていくようになったら素晴らしいなぁと思うのです。

こういう研究が日本から発信されているというのは、とても嬉しいことだと思いました。

はやくトンボの羽風力発電が現実に回って活躍しているところを見てみたいものです。



おしまい


参考:

世界を変える100人の日本人!

石田秀輝教授のコラム
http://www.semsat.jp/column01/


東北大学大学院 環境科学研究科 石田研究室
http://ehtp.kankyo.tohoku.ac.jp/ishida/

石田秀輝氏の著作 【アマゾン】

村上和雄氏の著作 【アマゾン】

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