2009年2月28日土曜日

美術館めぐり~加山又造・岡本太郎~

東京の国立新美術館の加山又造展に行ってきました。

彼は日本画、洋画というジャンルにとらわれることなく、あらゆる手法を用いて絵を描いており、その技術の高さ、緻密さ、大胆さに感銘を受けました。


この絵は彼が30代のころの絵でシマウマと月だったかな、なぜか月は円ではないんですよね。

これは月とラクダ。月の中にもラクダが描かれています。実際にみると、このラクダの毛並みが枯葉のような感じに描かれていて、あたたかさと共にある寂しさを感じさせます。

この展覧会は彼の絵をだいたい時系列で並べられていたのですが、彼の若かりし頃、中間、晩年と作風が変わっていくのがわかりました。

若いころの苦悩している感じの絵は見ていてどこか痛々しいのですが、30代の後半ごろからはじけた感じがあって、絵がカラフルになっていくように感じました。それまでは模索していたんだなという気がします。


加山又造は猫が好きだったようです。



猫を題材としてた絵を何枚かかいてます。





下のは屏風絵なのですが、その美しさが写真ではまったく伝わらないのがとても残念です。実際にみると、赤や黄、青の花がとてもかろやかに描かれていて、音楽が聞こえそうな気がしました。

私が感銘をうけた絵はたくさんあったのですが、ネットで画像が手に入りませんでした。私はあまり絵に詳しくありませんが、日本にこんな天才がまだまだたくさんいるんですね。



さてお昼を挟んでからは、歩いて10分ほどのところにある岡本太郎記念館に行ってきました。


ここは岡本太郎の自宅兼アトリエだったところです。



川崎にある岡本太郎美術館に比べると展示品もすくなく小さいのですが、彼の実際に住んでいた環境を肌で感じる事が出来きます。川崎の美術館では、写真に写っているようなイスにも実際に座れます。


部屋のいたるところにこんな造形物がおいてあります。



このイスも川崎に置いてあって座ってみたのですが、これはとてもすわり心地が良かった。体の自然なカーブにうまくフィットするように作ってあるようです。


この置いてあるイスは『拒否するイス』という題で、硬くてゴツゴツしていてホント座りごこちがわるい。


太陽の塔のミニチュア版もありました。


これは縄文土器を題材にしたもののようです。力づよい。爆発してますね。



自宅の庭も異空間となっていました。


このような顔を絵や彫像に使っていますが、これは骨盤だそうです。彼は骨盤に顔を見ていたようで、このカタチをあらゆる所に使っています。骨盤に自然のフラクタル構造を見たのでしょうか。



岡本太郎の自宅はこのようにたまに訪れるのは刺激になっていいと思うのですが、ここにずっと住んでいたら気が狂うのではないかと思ってしまうぐらい、狂気のパワーに満ちていました。


一日を通して、、、

日本ももっと効率だけでなく、芸術をたいせつにするような懐の深い国になったらなぁと思いました。生活のなかに自然に芸術があるような、心に余裕のある社会、みんなが楽しくなる社会になったらなぁと思います。

たまに実生活から離れてこういうのを見るのって大切ですね。


参考:

新国立美術館:加山又造展
http://www.kayamaten.jp/

岡本太郎記念館:

川崎市岡本太郎美術館(彼の作品を見たい方は断然こちらがオススメです):

2009年2月27日金曜日

乳がんと牛乳【Part.4】


本日は雪の降る中、東京の美術館を2軒梯子してきましたが、そのことは次回のブログにでも書こうと思います。

さてシリーズで書いている乳がんと牛乳』ですが、一通り読み終えました。予想に違わずすばらしい本で、こういう人を真の科学者というのだと感じました。

なぜそう思ったかは追々このブログで紹介していこうと思いますが、一言で言うと現代の科学が陥いりがちな本質的な問題(=要素還元主義=木を見て森を見ず的視点)を医療・病という具体的な例においてしっかりととらえているという所にあります。



しかしとりあえずはそのことは今回は触れず、本文の印象に残った箇所がいくつかあるので、それを順次取り上げていこうと思い。

今回とりあげるのはヒポクラテスについてです。

本文の中にヒポクラテスのことばの引用が二か所あったのですが、今から2千年以上も前に、現代にも通づるようなことばを残しているところがすごいなと思いました。

(ちなみにヒポクラテスさんは「西洋医学の父」と言われる方です)


------本文より-------

西洋での食事による病気の治療は、紀元前400年のヒポクラテス医学にまでさかのぼる。

ヒポクラテスは、魔力や超自然的な力によって病気になるという考えを排し、病気にはすべてそれなりの合理的な原因があると説いた。

ヒポクラテスは、病気の原因は、吸う空気飲む水食べる食物のなかにあり、空気、水、食物を正せば本来備わっている自然治癒力によって病気は治ると説いた。

このヒポクラテスの考えは現在でも基本的に正しい。
P.48



患者が往々にして困り果てるのは、お医者さんが、ものごとを曖昧にするためにつくりだしたとしか思えない、意味のよくわからない言葉を使うことだ。

今から2000年以上も前に、ギリシャの医師ヒポクラテスは

医師同士のあいだで使う専門用語で一般人に語ってはいけない

と医師を戒めていた。
p.52

-------引用終了--------


初めの引用に関して、ヒポクラテスはそれまでのシャーマニズム的、迷信的な療法から病をもっと現実的なところに原因があるとして、空気や水、食を正す事の大切さを説いたのですが、

現代は逆にその振り子が振れ過ぎて、病に対して細胞や遺伝子、分子と局所的、微視的、専門分化され過ぎた研究になっており、

それをもう少し身近な本質的なレベルに戻して考え直そうとするとき、再びそのことばが重要性を帯びてくると思うのです。


最後の引用に関しては、医療に限らずどの専門分野に関してもいえることだと感じます。

著者はその前の箇所で「よいお医者さん」と「悪いお医者さん」の具体例をあげているのですが、これについてもおおむね医療以外についていえるかと思います。


よいお医者さん

*一般常識があって、ものごとを明快に説明してくれる医師。

*人のために尽くすことが自分の天職だと考えている医師。

*常に最新の知識・情報をとりいれている医師。

*技術に優れている(たとえば、問診・視診・触診・打診によって全身の検査ができる)医師。

*食事などについて、パートナーとして患者の相談にのってくれる医師。



よいとは言えないお医者さん

*患者の話に辛抱強く耳を傾けてくれない傲慢な医師。
質問されると、わけのわからない専門用語を使って答える医師。

*威張る医師。あれせよ、これせよと言うことが大好きで、質問されると怒る医師。「あなたが悪い」という言葉を使う医師。

*専門職として当然知っていなければならないことを知らない医師。

*問診・視診・触診・打診による全身検査ができず、的確な診断をくだすことができない医師。

*病気の根本的な原因に関心がなく、ひとまず症状を抑えて様子をみる医師。患者が次に言葉を発する前に処方箋に手を伸ばす医師。


前のブログで、本物のパッチアダムスさんがいて、彼が本を書いていることを取り上げましたが、実はいまちょうど読んでいる最中なのです。

すごくタイミング的にいいので少し触れますが、彼こそいま上に上げたような良い医者の見本のような人なのです。

というかこんなお医者さんがこの地球上に存在するのが奇跡だと感じるような活動をされているのです。それゆえに初めは相当な反発を受けたそうですが。

しかしどの分野にも本質をしっかりとらえ、軸がぶれる事なく、自らの意思を着実に実現させていく人がいるものですね。すばらしいことです。




参考:

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか


2009年2月24日火曜日

乳がんと牛乳【Part.3】

今年の年賀状より。この絵の中の男の人には、

「牛乳を飲むと骨粗鬆症になるんだよ」

ということを遠まわしに言わせたつもりでしたが、いまセリフを入れるとしたら

「牛乳飲んで、乳がんに御用心!」

とかを付け加えるかなと思います(笑)。



それでは前回に引き続き、『乳がんと牛乳』より抜粋します。

今回は本書を訳された、山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫氏のあとがきよりの抜粋です。


----------------- 訳者後記より -----------------

日本の対がん戦略の基本は早期発見である。

しかし、いかに精密な検診を行って早期に発見しても、次世代女性の乳がん発生を減らすことはできない。

毎年、毎年、5万人に近いあらたな乳がん患者が登場しているのだ。

乳房という女性のシンボルを失う苦悩は想像を絶する。

たとえ延命が可能であっても、数十年にわたって再発の恐怖に怯えて過ごすことになる。根本的な対策は「乳がんにならないようにすること(=予防)」である。

「なぜ、日本の若い女性に乳がんが増えているのか」と問われると、ほとんどすべての専門家は「食生活の欧米化」という曖昧な言葉で逃げる。

食の欧米化」とはなにか?

和食と洋食を一言で表すなら、和食は味噌・醤油・鰹節・昆布の風味で、洋食はバター・クリームの香りのする食事である。

「食の欧米化」とは、日本人が牛乳・バター・クリーム・ヨーグルトなどの乳製品を口にするようになったことを言うのである。

食の欧米化が乳がん増加の原因なら、食生活を変える以外に、日本女性を乳がんから救う方法はない。

しかし、正統派と目されるがんの専門家は、早期発見・早期治療という空しいお題目を唱えるだけだ。


文部科学省も厚生労働省も、業界の意向に沿って、日本人に牛乳を飲ませ、乳製品を食べさせようと躍起になっている

結果的に、彼らは乳がんを増やす方向で努力しているのである。

その一方で、厚労省はマンモグラフィーなどによる乳がんの早期発見を謳っている。こういうのを、


マッチ・ポンプ

自分で火をつけておいて消火作業をする)と言うのだ。早期発見・早期治療の日本のがん対策は「もぐらたたき」である。

<中略>

前述のように、日本の乳がんは40代後半の女性にもっとも多い。

この年齢層の女性は1960年以降の生まれで、幼いときから牛乳・乳製品に慣れ親しんだ、いわゆる「牛乳世代」である。

おそらく、トーストした食パンで朝食をすませるようになった最初の世代だろう。プラトン教授の勧める乳がん予防の基本は、


乳製品(乳牛の肉を含む)を食べない


大豆製品をたくさん食べる


新鮮な野菜海藻果物を食べる


という3点に尽きる。

<中略>

日本人の食生活は、元来、「穀物+大豆+野菜・海藻(+魚)」であった。戦前までの一般家庭の食卓に乳・乳製品がのぼることはめったになかったのだ。

<中略>

もう一度くりかえす。乳がんの再発を防ぎ、乳がんを予防する最良の食生活は

穀物+大豆+野菜海藻(+魚)

からなる日本人の伝統的な食事である。

--------抜粋ここまで---------


訳者の佐藤章夫は山梨医科大学名誉教授であり、自らのHPにて食についてかなり深く書かれています。

興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


参考:
山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫のHP
生活習慣病を予防する食生活↓
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか


2009年2月22日日曜日

乳がんと牛乳【Part.2】


先月このブログにて『乳がんと牛乳』の本を紹介しましたが、

丑年に牛乳を考える

地元の図書館でリクエストしていた本がようやく届き、早速読み始めました。

科学者らしく大変わかりやすく、簡明に書かれており、内容も私たちの身近なことに関わることなのでどんどん読めてしまいます。

まだ「はじめに」と、「訳者あとがき」と内容の一部を読んだだけなので、私の感想は最小限に留め、

本書の「目次」と、「はじめに」の一部を抜粋し紹介したいと思います。その方が本書の迫力をよりお伝えできると思うからです。

『乳がんと牛乳』 目次↓







本書の原題は、

YOUR LIFE IN YOUR HANDS

で、まさに自分の人生(いのち)は自らの選択にかかっていることを如実に示してくれています。

著者は「知は力なり」ということばを幾度となく繰り返していますが、本当にその通りだと思います。

私たちがいかに商業主義に踊らされ、真実から目を覆われてきたかがよく分かります。偏りの少ない情報をしっかり知っておくことはそれだけで強みとなります。興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

女性に限らず、代日本人にとっての必読の書であるといっても過言ではないと感じました。

以下に本文よりの抜粋を掲載します。


---------原著者日本語序文より-----------

この書物が2000年に出版されたとき、正統派の医師や、患者支援団体、栄養関係者から批判・非難の嵐がまきおこった。非難は、「乳製品は健康に悪い」という見解に反対するという点で一致していた。

このような非難が起こるのは、私たちはみんなが、乳製品は自然が生みだした完璧な栄養食品であると思いこまされてきたからである。しかし、その後、医学界の風向きが変わった。

<中略>

本書の出版に向けて準備をしているとき、乳製品が、乳がん、卵巣がん、前立腺がんばかりでなく、他のがんの発生に対しても重要な役割を果たしていることを知って、私は驚愕した。

本書に対して幾多の批判がなされたが、誰ひとりとして2000年初版の内容に一文たりとも変更を迫るような科学的事実を提示することはできなかった。

私は科学者である。間違っている、あるいは誤解しているという、私が納得できる証拠を提示されれば書き改める用意はある。だが、それどころか、乳製品を消費すべきでないという証拠がますます集まるようになってきている

たとえば、乳・乳製品(とくにチーズ)が、骨粗鬆症の発症に大きく関わっていることが明らかとなっている。

<中略>

古来、日本には、牛乳を飲み、乳製品を食べるという習慣はなかった。近年の乳・乳製品の消費増大が乳がんや前立腺がんの増加をまねいているという事実を直視してほしい。

本書が、政治家にも、乳・乳製品の消費に反対する勇気を与えることを心から望んでいる。

--------- 引用終了 -------------


-----------「はじめに」より抜粋-----------

あまりにも長いこと、私たちは「何パーセントかの女性が乳がんになるのは仕方がない」という考えを疑いもせずに受け入れてきた。

乳がんにかからずにすむ方法があるなどとは考えてもみなかった。女性の10人に1人は乳がんになるものとあきらめてきたのである。

だから、医学・科学・政治・経済の分野で、莫大な資金と労力が、乳がんという恐ろしい病気をできるだけ早期に発見して速やかに治療するということだけに費やされてきたのである。

本書の趣旨は、これとは大いに異なっている

私が本書を書いた目的は、乳がんにかかる危険性を回避し、万が一、乳がんになっても死をまぬがれる方法を簡明に示すことである。

私たちは、タバコを吸えば肺がんに、過度に日光にあたれば皮膚がんになる危険性が高くなることを知っている。だから、肺がんや皮膚がんだったら、これらを避けるための行動を自分で選択でき。

しかし、乳がんに対しては無気力に陥るばかりである。乳がんを避けるのにどうしたらようのか誰も教えてくれない。

<中略>

本書は、多数の科学的証拠に基づいて、乳がんの根本的な原因が乳・乳製品にあることを世界で初めて明らかにした

<中略>

もし、私が乳がんになる2年前にこのような書物が出版されていたら、私が乳がんになることはなかったであろう。

あなたの豊かな人生のために、本書の情報を最大限に活用されることを望んで止まない。

---------抜粋ここまで-------------


次回は引き続き、本書の「訳者あとがき」からの抜粋を掲載したいと思います。



参考:

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか



2009年2月21日土曜日

米ディハウス



これは今朝私が買ってきた野菜です。

いつも驚きの値段で野菜を売っているので、今回ブログに紹介させて頂きます。

大根50円、ブロッコリー80円、


ほうれん草(10束ぐらい)110円 、ニンジン(17-8本)128円、



赤玉ねぎ(二つ)80円、きゃべつ150円、大豆(600g)400円。


地元でとれた野菜をこんなに安く買えて、とても有難いです。近所の最も安いスーパーでもこの値段はありません。


食の基本は、地産地消(その土地でとれたものを食べる) 、そして旬の物を食べることだと思うので、

このように近くに地元でとれた野菜を売っているのはたいへん助かります。


また最近、食料品などに輸送距離を表示して

なるべく距離の短いものを買うようにするというエコ運動を耳にしますが、


地元野菜なら当然輸送費もほとんどかかっていないので安くなり、

また季節の旬の物を食べるようにすれば、たくさん出回っているので、これまた安く手に入る。


これで野菜中心の食事にすれば、健康にもなるので、一石三鳥ぐらいの効果があります。


この私が買っている店は、米ディハウスといいいます。(昔はAコープといってました)
(写真はHPより借用)

ポイントカードも出していて、

私のようなペース(週一ぐらい)で買っていると、だいたい年に一回500円券がもらえてしまうのです!!



皆さんも、こんな店を探して、地元野菜を買ってみてはいかがですか。
地元の農家を応援することにもなるし、安くておいしい野菜を買えるし、
健康にもいいし、といいことづくめです。

参考:
米ディハウスくげぬま
(9-17時、水曜定休)

2009年2月20日金曜日

新型ウイルスbotについて ≪その弐≫

下はボットネットワークによる被害の図です。
(サイバークリーンセンターより拝借)



なんじゃもんじゃ さんから以下のコメントを頂きました。

-------------------

サイバークリーンセンターの中で紹介されている方法で、ルーター機能の有無に付いて確認すると、

《ファイル名を指定して実行ーcomdーipconfigーconnection-spefic DNS Suffix が 192.168 で有るかどうかで判断できると言う事で有るかが分かる。》

と言う事であったが、名古屋のマンションのコンピューターの物は、172であったので、光ケーブルのプロバイダーにに問い合わせました。

返事は、マンションに接続する前段階で、独自にブロードバンドルーターを用意しているので、この中で紹介されているのと同じ、状況になる。

追加のブロードバンドルーターをコンピューターの前に繋ぐと、更に、危険は低下するが、不必要でも有る。

一戸建ての場合でも、加入プロバイダーによっては、同じように、ブロードバンドルーターを入れている場合が有るが、それは、プロバイダーに確認したほうが良い。との返事でした。

不況の折でも、購入して責任を全うしなくては成らないかと、心配しましたが、取り敢えずは、良さそうで安心しました。お知らせまで。
2009/02/20 18:30


-------------------

私も自宅のコンピューターでルーターの有無を確認をしてみたところ、
ちゃんと168で終わっていたので、ルーターが入っていることがわかりました。

botに感染しないための対策として、

ウイルス対策ソフトを入れる、osを常にアップデートする、
そして、ここで述べたようにルーターを入れる

というのがCCCのHPには載っていましたが、

その他に、基本なんでしょうがメールでHTMLを使わない
HTMLのメールをプレビューしないというのもありました。

すべてメールをテキストで書くというのは味気ないかもしれませんが、
安全第一ですよね。その方が相手も安心だし。

こういう些細な習慣が、大きな違いを生むことになるんでしょうね。

あと私の見解ですが、たぶんコンピューターは使わない時は出来るだけ
電源を落とすようにするというのも対策のような気がするのですが、
これは違うのかな?

出来るだけネットにさらす時間を減らせば、感染する確率も低くなるように思うし、
もし操られていたとしても、電源を落としてば勝手に作動しない様に思うのですが。(私は使わない時はコンセントも抜いてます)

いずれにしても、自分のできる範囲内で十分に気をつけたいと思います。


参考:
サイバークリーンセンター(CCC)
:感染防止のための知識
https://www.ccc.go.jp/knowledge/index.html


2009年2月19日木曜日

新型のコンピューターウイルス”bot”に注意!!

先日家の周りにあるミカン類をすべて刈り取った時の収穫です。左がゆず、上がグレープフルーツ、右がハッサクです。


さて本題に入ります。

本日のクローズアップ現代で新型のコンピューターウイルス”bot”について解説していました。

これは従来の愉快犯的なウイルスとは違い、表面的な不具合はでないのですが、
知らない間にコンピューターをあやつられ、サイバーテロに利用されているというものらしいです。

また従来のように、添付つきの怪しいメールを開かないとか、怪しげなHPを訪れないとかでは防げず、

大企業のHPに仕掛けられていたり、空気感染のように向こうから飛んできてコンピューターが感染してしまうことが起こるらしいのです。


いま世界中に数百万台というこのbotに感染したコンピューターがあるされ、ある大元の司令によって企業や国家のHPにアクセスを集中させ使えなくさせるそうです。

ある音楽配信会社はこの攻撃を受け、一週間音楽配信サイトが使用不可になり数千万円の損害が出たそうで、またその間、攻撃を仕掛けた相手から、お金を要求する通知を受けたそうです。


いま、このようなbotを使った攻撃が裏のビジネスのブームになっているらしく、一時的にレンタルして、個人の鬱憤を晴らし足り、またライバル企業を攻撃するのに使われているそうです。

ゲストの大学教授によると、このような犯罪に自分のコンピューターが使われた場合、刑事的には責任を追及されないかもしれないかわりに、

民事的に損害賠償を要求される可能性もあるとのことで、個人で対策しておく必要があるようです。


このbot、一度感染すると発見や駆除がかなり困難だそうです。番組内でもやっていたのですが、京都大学で所有する4万台のコンピューターが一度感染して駆除したらしいのですが、どうも駆除しきれていないそうなのです。

それはなぜかというと、一度感染すると、5分おき程に新しいウイルスを呼び込み、自分を変形させているので、従来のウイルス対策ソフトのように一日に一回更新して、

ハイ、駆除しましたなどとやっても、駆除したのは過去の残骸だったりして、botの本体は常にリニューアルして常駐してしまうのだそうです。やっかいですなことです。


下の参考にも挙げた財務省のサイバークリーンセンター(CCC)というところで、無料のスキャンや駆除をやっているそうです。

私も番組終了後すぐに訪れてみましたが、アクセスが集中していて開けませんでした

単なる視聴者のアクセスが集中しただけだと思いますが、、、
番組を放映したことによって早速サイバーアッタクを受けていたのではないことを祈ります。

いずれにしても個人での対策が一番です。


対策

1)ウイルス対策ソフトを必ず常駐させる

多くの感染したコンピューターは基本であるウイルス対策ソフトを入れていない、あるいは更新せずにそのままの状態で放置してしまっているそうです。

2)OSのアップロードの指示従う

OSが更新プログラムを通知してきたらなるべく早くダウンロードし、また再起動を要求してきたら即座に再起動を行う。

OSの穴が発見されて、10分とかでそこを狙うウイルスが作られ、ばら撒かれるそうです。また再起動しないとダウンロードしても機能していないので意味がなく、なるべく早く再起動する必要があるそうです。


----以下クローズアップ現代HPより----------------------

2月19日(木)放送
あなたのパソコンが乗っ取られる

フィッシング詐欺を狙った迷惑メール送信、企業のWEBサイトの機能停止を狙った不正アクセス・・・。こうしたインターネット犯罪に、私たちのパソコンが知らぬ間に悪用される事件が続出している。

原因はパソコンの遠隔操作を可能にするコンピューターウイルス、"ボット"。このウイルスに感染したパソコンは世界中で数百万台に及び、犯罪組織は密かに感染パソコンに命令して、一斉メールや膨大な不正アクセスを行っているのだ。

そればかりか、この仕組みを別の犯罪組織に時間単位で貸し出すというビジネスモデルも編みだし、被害を拡大させている。現在日本で"ボット"に感染したパソコンは50万台とも言われているが、従来のウイルスと異なり、感染症状が表に出ないため、持ち主は感染に気づかない。

国は"ボット"対策に乗り出しているものの、ウイルスも進化しており根絶は難しい。「誰もが犯罪の加害者ともなる」脅威。パソコンを持っているだけで直面する新たなコンピューターウイルスの危険と対策を考える。
(NO.2701)

スタジオゲスト : 森井 昌克さん
    (神戸大学工学部教授)


参考:
NHKクローズアップ現代:2/19(木) あなたのパソコンが乗っ取られる
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2009/0902fs.html

総務省サイバークリーンセンター
https://www.ccc.go.jp/

2009年2月17日火曜日

パッチを考えていたら、、、


前回はオバマ大統領演説の「パッチワークの遺産」の訳に関して取り上げましたが、偶然にもその次の日のラジオ英会話にpatchが出てきました。

She patched things up with her friend.

で、彼女は友人と仲直りをした、となるそうです。

patch things up with ~: ~ 誰々と仲直りをする、よりを戻す


この場合はいかにもつぎはぎをあてて修復するという感じが出てて面白い表現だと思います。

ついでに語源を調べてみたところ、古英語のpiece(小片)からきているらしく、その元をたどるとラテン語の小さいものを表わすpettiaに由来しているそうです。

おそらくここから、フランス語のpetipetty , petなどがでてきたのでしょう。

いづれにしても、patchは「小さいもの」というのが語源のようです。

また、面白いことにpatchには語源を異にするもう一つの意味がありました。


それは「愚か者、道化者」という意味で、イタリア語のpaccioに由来するそうです。



そういえばパッチといえば、映画でパッチ・アダムスというのがあったなと思い調べてみると、

あのお医者さんの本名はハンター・アダムスというそうなので、このパッチ・アダムスというあだ名はおそらく二番目の意味「道化者」の方のパッチではないかと思います。


ネットでパッチ・アダムスの映像を探していたら、なんと本物のパッチ・アダムスの映像もありました。


そして驚いたことに、彼は何度も日本に講演に訪れているようで、今年2009年にも来日して講演をするようです。

ロビン・ウィリアムス扮するパッチ・アダムスの映画は、実在のお医者さんをモデルにしたものだということは知っていましたが、


彼がその運動を広げるために講演会などを行っているなどは全く知らずホント驚きでした。

あの映画の中で、スパゲティーのお風呂につかってみたいという患者さんに、本当に大量のスパゲティーのなかにつからせてあげたシーンがあり、とても印象に残っているのですが、


彼の様に真に患者さんの立場にたった遊び心のある医療というのがもっと普及してほしいなと思います。



なんと彼は本も何冊か出版しているそうで、いつか読んでみようかなと思いました。



参考:


goo映画〔パッチ・アダムス〕
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31330/

yahoo映画〔パッチ・アダムス〕
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id84828/

2009年2月15日日曜日

オバマ大統領就任演説~パッチワークの遺産~


毎週欠かさず録画している番組に、NHKの『英語でしゃべらナイト』があるのですが、先週はオバマさんの大統領就任演説の徹底分析でした。

とても面白かったので、今回ブログにアップしておきます。

NHKも最近は発想がやわらかくなっているようで、ゲストになんとあのオバマさんそっくりのお笑い芸人デンジャラスのノッチをよんでました。


やるねぇーー!!




オバマさんの大統領就任演説は、たいへん落ち着きと威厳に満ちた名演説だったと言われる一方、いままでの選挙戦でみせたような盛り上がりがなく、期待はずれだったという言われかたもされています。






しかしこの演説、パックンは予想通りだったといいます。
むしろ今までのように聴衆を煽るような演説だったら逆にがっかりだったと言っていました。



大統領として決まってからは、単に勢いで人々を盛り上げるのではなく、現実の困難に真摯に向き合ってともに乗り越えていこうという演説をするものだと思っていたそうです。



下の画面の右下にパックン(パトリック・ハーラン氏 )の予想通りだったという新聞記事がみえます。




今回はなんと、FBIなどから協力を依頼されるという音響研究所の鈴木氏にもオバマ氏の演説を分析してもらってました。




今回の19分間の演説を分析してみると、4つの大きな山場があったそうです。



その一つがこれ、




the God given promise that all are equal, all are free and all deserve a chance to persue their full measure of happiness.

そして二番目がこれ、





Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America.

この remaking という語も強烈なのだそうです。renewでもなく、rebuildでもなく、いままでのまったくだめなものを新しく作り直すというニュアンスが相当強くでている語なのだそうです。

そして三つ目、




What is required of us now is a new era of responsibility.

私もこの三つ目の「新しい責任の時代」という言葉はとても印象に残りました。

かつてケネディが、「国が何をしてくれるかではなく、国に何が出来るのかを問えといったのを思い起こさせる言葉でした。

そして第四の山場がこれ、



when we were tested we refused to let this journey end....

オバマさんの演説は、常に自分たちの世代のなしたことが後世に伝わっていくのだということを意識しているように感じます。 だから責任をもって行動しなければならない、ということなのですね。

これはつい自分たちの目先の人気を考えがちな政治家とは一味違うと思わせる特徴で、ニュータイプの大統領だなと感じさせます。


さて音響研究所の鈴木氏によると、オバマ氏の演説には、ケネディーやキング牧師のように数万人に一人しかみられない、1/fゆらぎがあったそうです。







なんと、第一の山場のall are free の所にそれが見られたそうです。本人もここは相当入れ込んでいたのではないかと推測していました。

また、今回のオバマ氏の演説では新しい造語があったそうです。それがこれ、

この「つぎはぎ」という訳はいただけないと思いました。

「つぎはぎ」というと、まずしい、とかみすぼらしい、寄せ集めという感じがありますが、実際アメリカ人がパッチワークから感じるニュアンスは、温かみ、調和、美しさだそうです。


日本的な感覚でいうと、とかマンダラ、とかそんな感じになるのでしょうか。

番組内でパックンがこれは「つぎはぎ」という意味ではないということをこれでもかというぐらい強調していました。それぐらい印象の強い言葉だったのでしょう。



前にターシャ・チューダーさんの絵本を読んでいたら、
quilting bee party という表現がでてきたのですが、

これはアメリカで、「キルトを作る女性の社交的な集まり」
(=みつばちのブンブンいう羽音のようににぎやかな集い)のことをいうそうです。

もしかしたら、パッチワークというのもどこかこのような古き良きアメリカを連想させる言葉なのかもしれません。

ということで、「つぎはぎ」と無理に訳すのではなく、そのままパッチワークの遺産(あるいはパッチワーク的な遺産)でいいのではないか、と私は思いました。

みなさんはどう思いますか?何かいい訳が思いつきますか?


さて番組の最後に、ノッチがギャグをかまして締めてくれました。


しーーーん、、、、

はじめにやったギャグに一瞬静まり返って、凍りついた空気に、
この空気チャンジ!」というのが新しいギャグだそうです。

実際にみると結構笑えましたよ!







ノッチさんは本当にオバマさんそっくりですね。
今後もぜひがんばって欲しいと思います。

参考:
英語でしゃべらナイト(2009/2/9放映:オバマ大統領就任演説)
彦兵衛ブログ:オバマ新大統領!

彦兵衛ブログ:バラク・オバマ氏の演説