2010年3月26日金曜日

経営の神様 ピーター・ドラッカーの経営哲学



先週のクローズアップ現代で、




よみがえる"経営の神様" ドラッカー


というのを放送していました。





ピーター・ドラッカーという人の存在をこの番組で初めて知りましたが、

実はこの方、題名の通り、

経営の神様 あるいは 現代社会最高の哲人


などと称されているそうで、グーグルの創設者をはじめ、






IBMやSONYなどといった世界の名立たる企業が、彼の経営哲学を実践してきたことで有名なのだそうです。


一般に経営のノウハウというと、如何に利益を増やすか、コストを如何に削減するかといったことに終始しがちですが、

彼の哲学はそういった小手先のことではなく、

人々が幸せに生きるために何が必要か?


というもっとも根本的なことを説いているのだそうです。

彼は5年前に95歳で亡くなったのだそうですが、彼の遺した言葉の一端を見ると、、、




○ 人こそ最大の資産である

○ 利益は目的ではない

○ ワクワクドキドキしない仕事は捨てよ

○ 顧客の創造

○ 企業は社会の道具である

○ 強みを生かす

など、とても考えさせられる言葉であふれています。


彼のこのような哲学は如何に生まれたのでしょうか?

それは彼の生きた激動の時代と関わりがあるそうです。


ドラッカーは1909年オーストリアに生まれ、









世界恐慌やナチスの台頭などを目の当たりにし、

利益の追求やイデオロギーは人を必ずしも幸せにしない

という結論に至ったのだそうです。

そして社会や組織はどうあるべきかの追求が始まったそうです。


アメリカに渡ったドラッカーは、

よりよい社会を築くには、組織の運営、マネージメントこそが重要であり、

世界で初めて組織をいかに運営すべきかを体系化し、

以来世界中にその教えを説いてきたのだそうです。





番組の中では、彼のいくつかの言葉が実例とともに紹介されていました。




人は問題を起こす

費用であり驚異である

しかし、人こそ最大の資産である





強みを基準に据える

組織とは人間の弱みを中和し、

同時に人間の強みを成果に結びつけるための、

特殊な道具である




企業の目的は何か?

利益は、目的でなく手段である

企業とは社会の道具であり、

社会のための組織である



ここでドラッカーの大ファンという糸井重里さんと、ドラッカーの著作を翻訳されている上田惇生氏が登場。




糸井さん曰く、




ドラッカーの思想は、横を見るのではなく、先を見るものだそうです。

つまり何かずるいことをして、人を出し抜く、生き馬の目をくりぬくような競争に勝ってこそ利益が出ると言うのではなく、

人の役に立つことこそが飯のタネになるのだと教えられたといいます。




上田氏によると、組織、会社が良いかどうかを見極める幾つかのチェック項目があるそうです↓




○ 会社で敬意を払われているか?

○ 仕事上の能力を高めようと思ったとき会社は応援してくれるか?

○ あなたが貢献してくれることを会社は知っているか?



人を最大の資産と考えるドラッカーの視点からみた良い組織とは、

所属する個人に対して上の三っつの項目を満たしているのだそうです。


上田氏によると、ドラッカーを勉強しているひとたちに共通していのは、

みなニコニコしている


ということなのだそうです。




それは、自分たちが文明をつくっている、いい世の中をつくっているのだという想いがあるからで、

ニコニコせざるをえない、とおっしゃっておられ、

淀川長治氏にちょっと似ているご本人も、すごくニコニコしていることがとても印象的でした。


こんな思想を説いている人が、アメリカにいたなんて初耳でしたが、

驚きと同時に嬉しく思いました。


いまドラッカーの思想が日本に受けている理由は、

何のために働いてるのか?

といったもっとも根本的なことがあやふやで、社会が少しおかしくなっているからではないかと言っておられました。


最後に上田氏は、

いい事を教えてくれているのだから、知った方が人生楽しくなる

とおっしゃっていました。


私は今回、ピーター・ドラッカーという人の名前を初めて聞き、また当然彼の著作も読んだことはありませんが、

これを機会に彼の本を何冊か読んでみたいなぁ~と思いました。

こんな人が世の中にいたんだー、

と、前にエンデの遺言のところで触れたゲゼルというひとを知って以来、ちょっとうきうきした気分です。

本を読んでまた何か感じることがあったら、このブログで扱いたいと思っています。



おしまい




参考:

クローズアップ現代:よみがえる“経営の神様”ドラッカー
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2864


アマゾン↓
ドラッカーに関する著作一覧


ピーター・ドラッカー〔ウィキペディア〕
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC


シルビオ・ゲゼル〔ウィキペディア〕
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%BC%E3%83%AB


エンデの遺言:新しいお金のシステム ― Ende's Last Will ― 〔彦兵衛のブログ〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/11/endes-last-will.html



2010年3月25日木曜日

下関陶器の旅 ≪序≫ ~清玩ブルーとの出会い~



ブログとはだいぶご無沙汰していました。

実は少し旅行に出ていました。

今回の旅のタイトルは、、、

下関陶器の旅


であります。

ではその経緯をおって説明していきましょう。


コレは私が普段使っている茶碗です↓




手作りの様でいびつなのですが(いや、いびつだからこそ!)、手に吸いつくようにとても持ちやすく、色合いといい形といいとても気に入っています。

この持ちやすさは何なんだ?

どんな人が作ったのだろう?

この人の他の作品も是非見てみたい!

という想いが日々募り、この茶碗を作った作家さんをずっと探していました。

しかし茶碗の底にひらがなで「に」と書いてある以外に作者につながる手掛かりがありません。

茶碗の側面には、福禄寿とかいてあるようです。


実はこの茶碗、妹が学生時代に買ってきたものらしいのですが、彼女の記憶によると、

下関を訪れたときに、土塀のある町の喫茶店の中にあったギャラリーで購入したような気がする、、、

ということらしいのです。


購入者本人に尋ね、ネットでこれ以上探しても分からないようなので、

現地に行くしかあるめぇーー!!

といきりたった彦兵衛は、青春18きっぷの使える時期を狙って、えいやっと下関くんだりまで出かけたのでありました。

さて旅の結末やいかに!


本日は、今回の下関陶器の旅でゲットしてきた品々を先行して紹介しておきます。

こちらは萩で購入した湯のみで、迦葉山(かしょうざん)窯 柴田武師 (迦葉) という方の作品らしいです。




ある窯元直売のお店に仲間の作品として展示してあったのですが、二回その店に行って安くして頂きようやく買いました。

店主曰く、これを作った方は若くして亡くなり、親族が彼の作品を買い戻していて、今ではあまり残っていないとのこと。




その持ちやすさ、色合いとも、先の茶碗に通ずるものがあり、とても気に入ってます。

さっそく例のヨモギ茶を飲むのに使ってますが、たまらなくいいです!


そして以下もまた萩で購入した陶器です。





これはコーヒーカップ。この青い色が萩焼か?と通の方は思われるかもしれませんが、

この色、実は山根清玩(せいがん)という方が偶然出した色で、知る人ぞ知る

「清玩ブルー」


と呼ばれる陶器です。







これでさっそくコーヒーを飲んでみましたが、うまい!


こちらはマグカップ↓





私は青が好きで、普段身につけるものも青が多いですが、

この夜空を思わせるような深いブルー、宝石のような透明感のある青に一瞬で魂を奪われてしまいました。


こちらは湯飲み↓




これらの陶器はすべて山根清玩氏の窯を訪れて、窯元価格でゆずって頂きました。


こちらは蕎麦ツユを入れる器(おまけで頂いた)↓




窯を訪れた時のことなど、ゆくゆくこのブログで紹介していきたいと思っていますが、

この深いブルー、化学的な薬品を使っているのではなく、稲藁と灰を使って自然に出るものなのだそうです。


こちらは茶碗二種↓













自然に出る色なので、同じように焼いても一個、一個違う作品が出来きるのがたまらなく面白いと!と目を輝かせて説明してくださいました。


こちらは小皿(豆腐をのせたりするのにもってこいです)↓




こちらは中くらいの器↓







まるで宝石を見ているような、宇宙の深淵を覗いているような不思議な気分になります。

この器は煮物や野菜をもったり、カレーやカタ焼きそばなどを食べるときなど、その使い方は無限です。







そして最後にこの大皿↓





これに刺身とか盛ったらさぞおいしそうだなぁ~と思いつつ、これだけはまだ使ってません。


と今回の旅で購入してきた陶器を紹介しました。

こんな美しい陶器をネットで販売できないかなぁ~、と現在連絡をとっているところであります。 (お店で扱えるようになったらお知らせいたします。)


さてブログでは、これらの陶器にどのようにして出会うことになったか、そのいきさつを順に書いていきたいと思ってます。

が、その前に、先日のクローズアップ現代で

かなりすごいお方


が紹介されていたので、そちらを先にアップしておこうと思います。



おしまい



参考:

迦葉山窯 柴田武師 の説明





2010年3月12日金曜日

葬られた「第二のマクガバン報告」 ~ その3 ~



引き続き、本からの引用です。

以下は、低タンパク食のネズミは、高タンパク食のネズミに比べ、活発であり、

また100週後において、高タンパク食のネズミがすべて死んでしまっていたのに対し、

低タンパク食のネズミはすべて生きていて、毛並みなどもよく元気であったことを示しています。


















この結果は、前にブログでとりあげたアカゲザルの研究を思い起こさせるものです。


以上、引用した個所はネズミの実験でしたが、

本書で明らかにしていることは、人間にこれと同じことが当てはまるのかということです。

本書では中国人を対象にした、史上最大規模の疫学調査=チャイナプロジェクトの結果が紹介されており、

結論から言うと、このネズミの研究とまったく同じことが人間に対してもいえるということです。

動物性たんぱく質を減らし、プラントベースのホールフードを心がけることが、元気と若さと長寿につながるようです。

興味のある方は、是非本書を手に取ってみてください。

他に『乳がんと牛乳』、『病気にならない生き方』、『エコロジカル・ダイエット』などがおススメです。



おしまい




参考:

彦兵衛のブログ:若さを保つ鍵とは、、~サーチュインの活性化~
http://mshiko.blogspot.com/2010/02/blog-post_15.html


彦兵衛のブログ:若さを保つ鍵とは、、~サーチュインの活性化~ 2
http://mshiko.blogspot.com/2010/02/blog-post_16.html






2010年3月9日火曜日

葬られた「第二のマクガバン報告」 ~ その2 ~



本書の核心となる部分を紹介していきます。

以下は、ネズミに最強の発がん性物質であるアフラトキシンを与えたとき、

動物性高タンパク食と動物性低タンパク食を与えたときにどうなったかを示しています。




結果は、

体にとって必要なタンパク質量 = 総カロリーの10%


を越えたときに、ガンが急激に成長するというものでした。


人間は、プラントベースのホールフードを食べていれば、必要なタンパク質を摂取できるそうです↓。




もっとも少ないジャガイモでさえ7-8%、

タンパク質の多い緑黄色野菜には豆類よりも多い40%近くのタンパク質が含まれているというのは驚きでした。


下は最強の発がん物質アフラトキシンの量をいくら増やしても、タンパク質の量が少ないとガンを発症しないことを示しています。




正しい食事をしていれば、発がん性物質にさらされていても問題ないというのは心強い結果です。 (といっても発がん性物質を摂取しないに越したことはありませんが)


これまでに動物性たんぱく質という表現が用いられてきましたが、この実験で使われていた動物性たんぱく質とは、

牛乳のタンパク質 = カゼイン


だったのだそうです。

しかしカゼインの代わりに小麦や豆などの植物性のタンパク質を増やしても、ガンは増殖しなかったそうです↓






この結果は、まさにプラント博士が自らの体験を綴った『乳がんと牛乳』の結果と一致するものです。

こうしてみてみると、博士のファミリー・ネームが Plant(植物)というのは面白いですね。


諸賢の方々は、以上の結果をどうぞ参考にしてください。


つづく、、、



参考:

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
ジェイン・プラント (著), 佐藤章夫 (翻訳)
径書房; 初版 (2008/10/15)


彦兵衛のブログ:乳がんと牛乳【Part.2】
http://mshiko.blogspot.com/2009/02/part2.html


彦兵衛のブログ:乳がんと牛乳【Part.9:最終回≪科学の問題点≫】
http://mshiko.blogspot.com/2009/03/part9.html