前回ロープワークのところで、ヨットを習っていた事について書きましたが、そのことについて少し書いてみます。
ヨットは毎週日曜日に行っていました。
やる事と言ったら毎回海上に3点ほどマークをうって、そこを反時計回りにぐるぐる回り、セーリングの基礎を学びます。
最後にレース形式でマークをまわって終わり、というのがだいたいの流れでした。
しかし2,3カ月に一回ぐらい、クルージングというのがありました。
これは江ノ島のハーバーを出て、鎌倉あたりまでいって景色を楽しんで帰ってくるというものです。
私はヨットは特に自分が好きで習っていた訳ではありませんでしたが、クルージングの日は好きでした。
その日はヨットに乗ることを純粋に楽しんでいました。
そのとき思ったのです。
どうしてヨットを習うというと、すぐに"レース"になってしまうのだろうか、と。
別に誰が速い、速くないとかじゃなくて、毎回ただ乗ること自体を楽しんでいるだけでもいいんじゃないのかなぁ~と思ったのです。
私はレースをしているより、景色を楽しむクルージングの方が断然好きだったし、
昼時に舟を風にたてて、弁当を食べ、昼寝をしながらバウ(舟の先頭)に当たる波のチャプチャプいう音をきいているのが好きでした。 あれは癒しのリズムですね。
自転車だって、自転車乗るからといって、ツールドフランスの選手みたいに必死に漕ぐ必要ないのと同じで、ただ楽しむために乗るというのもあると思うんですよね。
前にここで荘子が友人の恵子(けいし)に王様からもらったひょうたんのことで相談を受けたエピソードを書きました。
ひょうたんが大きすぎて、役に立たんわいと相談された荘子は、それなら浮かべて遊べばいいじゃないか、とアドバイスしたというものです。
すぐに効率のことを考えたり、優劣を競って、変化、進歩を求めていくだけではなく、
ただ「今あることを味わう」という楽しみ方もあるんじゃないのかなぁと思うのです。
ヨットを習っていた時に、ふと感じたことでした。
さて、前回に引き続いて『大冒険術』で役に立ちそうなものを載せておきます。
①コンパスなしで方位を知る方法
私は知らない土地に行く時は必ずコンパスを持って行きます。特に大きな建物の中や地下街などではあると便利です。
コンパスもなく太陽も出てないような街中では、家やマンションのベランダの位置、パラボラアンテナの向きで南を判断します。
大自然の中だと、本にあるような方法が役に立つのですね。
星なんかは、有名な星座ぐらいしか知りませんが、こうして、方角を知るための星の位置を覚えておくというのも、いざとい時に役に立つかもしれませんね。
私は南米ペルーのチチカカ湖に行ったことがあるのですが、ここは標高4000mくらいあり、空気がとても澄んでいます。
ここで生まれて初めて、あり得ないほどの満天の星空というものを見て、言葉を失いました。
このとき上の「天の南極」を知る方法を知っていたら、また違った味わいができただろうに、と少し悔やまれます。
さてあともう一つは、天候に関するものです。
雲の形や動物の動きによって天候を予測するというもので、
ツバメが低く飛んだら翌日は雨などは知ってましたが、他にも色々あるんですね。
上に載っているケースを見たら、そのあと天気がどうなるか確かめてみようと思います。
おしまい
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