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船井幸雄氏のHPで推薦されていた本、
美鈴『あの世のひみつ-魂を癒してくれるスピリチュアルメッセージ-』 徳間書店 2008
を読んでみました。
彼女は美容師でありながら霊能者でもあるという異色のスピリチュアル・カウンセラーです。驚くべきことに、彼女は母胎内にいるときの記憶ばかりか、母胎に宿る前にどのようであったか、あちらの世界がどのようであったかまでも覚えているそうで、私たちがなぜ、どのようにして生まれてきているのかを知る上でたいへん参考になると思います。
彼女の壮絶な生い立ちや、その後どのようにして霊能者になっていったかは省くとして、本書内に書かれてあった印象に残った箇所を紹介しておきます。
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胎内記憶
人間の手は、体中で一番、エネルギーが出るところです。お腹の中にいたとき、一番気持ちがよかったのは、母がお腹をさすってくれることでした。優しいあたたかい波動で安心できるのです。
その次は、入浴。お母さんが気持ちよいと感じれば、胎児にも伝わるのです。しかし、このとき化学薬品を多く含む入浴剤が入っているとお母さんの皮膚から毒素が入ってくるので、気持ちよくありませんでした。
とにかく、母の手から発するオーラに包まれて、「これで大丈夫、もう大丈夫・・・・」と私は安心して長い時間、眠りました。(p.42-43)
自殺者の悲痛な叫び
大きな道から山道に入ってすぐの場所に、白い軽自動車がエンジンをかけたまま、狭い道をふさぐように停まっていました。悪寒が走ったその瞬間、目の前に若い男女が何とも言えない苦しそうな、悲しそうな表情で現れました。
「大変なことをしてしまった!助けてくれ!救急車を呼んでくれ!」と、すごい勢いでつかみかかられました。それまでの経験から、状況を一瞬にして把握することができました。
残念ながら、私の目の前の男女は、もうすでに亡くなっています。つまり、幽霊です。
<中略>
「楽に死ねると思ったんだ・・・。」でも、苦しくて、苦しくて、死ねなかった」と、男性は言います。恐怖心に襲われている自分自身に「冷静に、冷静に」と言い聞かせて、幽霊になった男女への説明に取りかかりました。
<中略>
「何とかしてくれ!俺たちは生きているんだ!あんたには、視えるだろ!」と訴える男性の霊と、「死にたいのに、死ねない……。どうすれば、楽になれるの?どうすれば、死ねるの?」と泣きじゃくる女性の霊は、私の家にまで現れるようになりました
このとき頼りになったのは、やはり師匠です。師匠は自殺者の家族に連絡をとり、準備万端で現場に向かいました。
そして、幽霊と遺族にこんこんと語り始めました。自殺は霊的には、人殺しよりも重罪であること。なぜ人間は生まれて、死んでいくのか。そして、死んだあとどこへ向かうのか。語り終えると、幽霊からの言葉に耳を傾け、家族しか知りえないことを遺族に伝えました。
自殺した人は後悔の念と、死んでも無にならないことへの戸惑いやあせりに我を見失いますが、残された家族も、本人以上に深い苦しみを与えられてしまいます。(p.107-110)
この世とあの世はあべこべ
この世とあの世では、あべこべです。この世では、お金を持っている人や出世した人が偉いとされますが、あの世には財産や地位は持っていけません。あの世で羨望を集めるのは、苦難や苦悩の中で一生懸命生きた人。この世では「お気の毒に」と言われかねない人です。
<中略>
お葬式では、死を悼んで涙を流します。でも、あの世では「お帰りなさい、無事に戻れたね」と笑顔で迎えられます。この世では死の恐怖におびえていた人も、肉体を離れて四十九日が過ぎれば「こっち(あの世)の世界に戻ることができてよかった」と喜んでいます。
そして、命の誕生は、この世では大きな喜びとされていますが、あの世では「大変な宿命をちゃんとはたせるだろうか」と不安な声に見送られます。
<中略>
この世でもあの世でも、結婚や出産はどちらもおめでたいことです。でも、なぜおめでたいか、理由は正反対です。この世では「愛する人と結婚して、これからずっと幸せに暮らせるわね」と祝福しますが、あの世では、結婚はゴールインではなくスタートです。恋人時代とは違い、生活を共にするとなれば、どんなに愛した人でも、食い違うことが出てきます。お互いの家族や親戚とも向き合っていかないといけません。あの世では、結婚してそうした苦労ができるから、おめでたいと考えるのです。
出産も同じです。子供を育てるということは親として自分が育っていくこと。子供が思ったように育ってくれない、反抗するなどの苦労も出てくるでしょう。そこに大きな学びがあるから、あの世でも祝福されるのです。(p.176-177)
--------引用終了--------
感想・・・
胎教というのは、単に話しかけたり、音楽を聞いたりするだけでなく、肌のふれあいもちゃんと伝わるようですね。また入浴剤のことがでていましたが、母親の食べる物も胎児に相当影響を与えるそうで、注意が必要なようです。また、ここには引用しませんでしたが、出産時に赤ちゃんをすぐに母親に抱かせてあげるというのは、赤ちゃんにとって極めて大事な事のようです。
自殺の話が本書にはもうひとつとりあげられていましたが、自殺した人というのは、した瞬間に「しまった」と思うそうです。また本書でもあったように自殺しても苦しみの状況が変わらないばかりか、死んだことにさえ気づかずに、死のうとしてその場で延々と同じ行為を繰り返すそうです。だから、自殺の名所などに少しでもそういう思考の波長をもったひとが近づくと、引き寄せらて自殺をしてしまうということが起こるそうです。
最後のあの世とこの世では価値観が逆になっているというのは、スピリチュアリズムではよく言われることです。私の印象に残っているのは、臨死体験者のダニオン・ブリンクリー氏の著書に書かれていたことで、いつかこのHPで彼の著書(まだ翻訳の出てない三冊目の内容も含めて)や2014年ごろまでに起きるとされる予言について書きたいとおもっているのですが、彼があちらの世界で聞かされたことによると、向こうの世界では、人類を救うなどという大きなことよりも、身近なところの思いやりのある行為、小さな親切などがとても評価されるそうです。
参考:
美鈴
『あの世のひみつ-魂を癒してくれるスピリチュアルメッセージ-』徳間書店 2008
船井幸雄.com
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200808006
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