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世界の石油の備蓄は一般に知られているよりはるかに少ない。2008年までに、石油の価格は1バレル当たり150ドルになるだろう。
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これは、2004年に出版されたダニオン・ブリンクリー氏の三冊目の本
The Secrets of the Light, HeartLight Productions (October 2004)(未邦訳)
に書かれていた予言です。当時の原油の価格が1バレル当たり50ドル前後であったことを考えると驚異的な予想と言わざるを得ません。
私はこの夏、世界が原油価格はどこまであがっていくのかと右往左往しているなか、心の中で150ドルじゃないの、とずっと思っていました。実際には今年2008年、原油価格は147ドルまで値をつけたあと急落しましたが、ほぼ当たったと言ってよいでしょう。
これは本書第20章「最後のヴィジョン」の中に挙げられている未来に起こる主な5つの出来事のうちの5番目の予言です。実はこの五つのなかに、2008年までに起こるとされている予言がもうひとつあるのです。それに関しては次回書きましょう。
さて、そもそもダニオン・ブリンクリー氏とは何者なのでしょうか。彼の邦訳されている前2冊を読まれている方はご存じかと思いますが、彼はアメリカ人で1975年に雷に打たれ、臨死体験をした人物です。臨死体験の中でクリスタルの街を訪れたダニオンは、そこで13の光の存在と出会い未来に関する117のヴィジョンを与えられたそうです。
ここら辺のことに関しては、臨死体験研究の第一人者レイモンド・ムーディー氏がダニオン氏の最初の著作によせた文書によって端的に表現されているので、それを紹介しておきます。
----- レイモンド・ムーディ博士のコメント-------------
ダニオン・ブリンクリーの臨死体験談ほど驚くべきものは、めったに耳にしたことがない。彼は死んだ自分の体を二度見ている。離れたときともどったときだ。そしてそのあいだは、やさしく、力に満ちた存在が住む霊界へと旅していたのだ。その存在は、彼の人生をあますところなく再現させ、自分の成功や失敗について反省する機会を与えてくれた。それから彼は美しい水晶と光の街に向かい、十三の光の存在の前にすわると、それぞれの光に知識を授けられた。
なによりも驚くべきことは、彼らが授けたというその知識の内容だ。ダニオンによれば、その光の存在の目前で、彼は未来をかいま見たのだという。
彼はそこで見たものを教えてくれたが、そのときの私はまったくナンセンスだと思った。雷に打たれた男のたわごとだろうと考えていたのだ。たとえば彼は、ソビエト連邦が一九八九年に崩壊し、食糧を求めて暴動が起こるだろうと語った。さらには、ある小国が大国に侵略されたことから、中東の砂漠で大戦争が起こるとも言った。光の存在によれば、二つの軍隊が衝突し、片方が破壊されるという。この戦争は一九九〇年に起きる、とダニオンは言い張った。その戦争とはもちろん、湾岸戦争であった。
前述したように、私は彼の予言をまともに取り合なかった。何年ものあいだ、私は彼の話にただうなずき、その内容を書き留めていただけだった。事故のせいで彼の脳のどこかが狂ってしまったのだろうと考えていたのだ。だから彼に好き放題話をさせておいた。なにしろ雷に打たれたんだ、だれだってどこか少しくらいはおかしくなるに決まっている、と同情しながら。
だが後に、それこそ雷に打たれたような気がしたのはこの私だった。彼が予言した出来事が、実際に起こり始めたのだ!(『未来からの生還』p.5-6)
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参考:
『未来からの生還―臨死体験者が見た重大事件』
ダニオン・ブリンクリー/ポール・ペリー共著 レイモンド・ムーディ博士 解説 大野晶子訳
(1994/10) 同朋舎
(原題)Saved by the Light
: The True story of a Man who Died Twice and The Profound Revelations he received,1994
『続 未来からの生還―あの世へ旅立つ人々への贈り物』
ダニオン・ブリンクリー/ポール・ペリー共著 鴨志田千枝子訳
(1997/10) 同朋舎
(原題)At Peace in the Light
: The Further Adventures of a Reluctant Psychic who Reveals the Secret of Your spiritual Powers, 1995
The Secrets of the Light
: Spiritual Strategies to Empower Your Life... Here and in the Hereafter
by Dannion Brinkley , Kathryn Peters-Brinkley (HeartLight Productions (October 2004)
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