2016年10月13日木曜日

キイツ~江戸の琳派 鈴木基一の絵を見に行った!~



先週末に、


サントリー美術館の鈴木基一展

を見に行ってきました。

NHKの日曜美術で取り上げられており、

日曜美術館「幕末の異端児 鈴木其一(きいつ)」


実物を是非見てみたいと思っていました。

一番みて観たかったのはコチラ↓



    

↑ 左  ・  右 ↓

          

止まっているようでいながら動きがあり、動いているようで止まっている。

立体のようであって平面的、平面のようであって立体的。
なんか不思議な迫力があります。

右から二本目の木にセミが一匹止まっています。

なんだか画中で、基一がセミになって、

してやったり、、と複眼で全体を眺めているように感じました。




この藤なんか、いくつか色のバージョンがあってよかったです。

青の藤が、ちょっとこの世のモノとは思えない

怪しげな美しさを放っていて良かったです。

の先端のツボミのコマカさが素晴らしいです。


あと、実際に見てみたかったのが、こちらの朝顔ですね↓







       

↑ 右 ・ 左 ↓








 近くで実際に見てみると、その異様さに圧倒されます。

自然を描いているのに、なんだこの不自然さは、、と言った感じ。
なんだか悶々とした怨念のようなものを感じ、

こんなの身近に置いておいたら病気になっちゃうぞ、、という気がしました。

夜のうちに朝顔のツルが勝手に伸びていそうな、そんな妖気漂う生命観が漲っています。


この朝顔の図は、下の風神雷神図



風神雷神図





の雲の模様と対応するそうです。


NHKに出ていた解説者は、型があるからいいんですよね、ということを仰っていましたが、

型から出たくてうずうずしていて、結局そこから脱出できていない、という感じがし、

彼の想いが絵の中にくすぶっている気がしました。

若冲の次は基一だ、

と美術館のHPにかいてありましたが、

若冲が描きたい物を思う存分描ききっているのに対し、

何か基一の方は、不完全燃焼感があり、いまいち好きになれませんでした。

ただその異様な迫力は、足を運んで見るだけの価値があるかと思います。

サントリー美術館は、東京ミッドタウンのガレリアの3Fにるのですが、

帰りに、建物内をぷらぷら見て回ってみました。

ある和食器を扱う店にふらりと立ち寄ってみたところ、

あるお椀を見つけました↓









この形のお椀をずっと探していたんですよね、、。

だいぶ前に島根の出雲大社を参拝した折に、ある旅館に泊まったのですが、

そこで頂いた味噌汁の器が、この様に縦長で、飲みやすく素敵だったんですね。

お椀というと、高さに比べ横幅が広いのが一般的だと思うのですが、


(右側は愛用のケヤキのお椀(長野産))






そのような縦長のお椀が珍しかったので、

ここら辺の特産なんですか?

と聞いてみたところ、近くのスーパーで買ってきたのよ、、

と仰っていて、こんなお椀、一つお土産に買って行きたいな~、、と思っていたのです。


が、スーパーどころか、近辺のお土産物屋さんをみてもトンと置いてないんですよね。


それ以来、お椀の陳列があると覗いては、そんな形のお椀がないか探していたのでした。

今回のお椀は木曽産の天然木をくりぬいて作ったもののようでした。

値段は3000円、こういったお椀にしては、そう高い方でもありません。

一度見てひきつけられてしまい、手触り、質感などを確かめ、一度お店を後にしました。

その後、他の店をぷらぷら見て回った後に、

もう一回店に立ち寄って触って確かめ、、、買ってしまいました。。。



家に帰って、さっそくいつもの具だくさんの味噌汁をついで、飲んでみました。








(左は箱根で買った桜のお椀。玄米豆ごはんを
入れてます)
高さがあるぶん、いままでのお椀より若干持ちにくさはあるものの、

飲みやすく、その入れた時の上品な感じ?、美味しそうに見える感?がハンパなくとても気に入ってます。

今までのお気に入りのお椀とあわせて、週替わりで使っていこうと思ってます。

江戸の絵を観に行って、木曽のお椀を買った話でありました。



おしまい



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