2010年4月20日火曜日

下関陶器の旅 ≪その10≫ ~津和野城址へ~



茶店で甘いものをたべ、すっかり元気を回復させた彦兵衛は、気力、体力も万全にまた川沿いを歩き始めました。





少し行くと、木陰にこんな水路がありました↓




おしゃれだなぁ~。しかしこの水路のカクカクした形になんか意味があるのだろうか?ただのデザインかな?





この水はトンネルをくぐって、





さらにずっとむこうから流れてきていました。









おー、なんかほのぼのとしていい所だなぁ~と、春の日差しの中をぽくぽくと歩いて行きました。


次に向かうのは、津和野城址です(クリックすると拡大します)↓




地図を見てわかったのは、稲成から下りないで、その高さを保ったまま少し先に行ったところにリフトがあるということでした。

私のように一度降りてしまうと、津和野城址に行くには、今度は山道を登っていかなければならないようなのです。

リュックを背負っていたし、時間も限られていたので、行くのをやめようかとも思ったのですが、

せっかく津和野に来たのだから、、、と10キロほどのリュックを背負ったまま、山道を登っていきました。




ここはホント山道で、木が倒れていたり、岩がゴツゴツしていたりと、かなり大変でしたが、途中休憩を入れつつ、登っていくこと20分、ようやく石垣が見えてきました。










そしてこちらが頂上↓









おお、絶景かな!津和野の町を一望できました。














腰をおろして、朝霧にけぶる景色に見入ってしまいました。あー、苦労して登ってきて良かった。。。





しばし休憩後、再び先ほどの地図とにらめっこして、戦略を練りました。

次は西周や鴎外の旧宅を見に行く予定にしていましたが、このまま同じ道を下って最短のルートでいくか、

せっかく登って来たのだから、尾根伝いに自然歩道を歩いて町の端っこの神社まで足を伸ばすしてから行くか迷いました。

素晴らしい景色をみて少しハイになっていたのか、1キロぐらいだし、下りだし、少し早足で行けば行けちゃうかな、、、と、結局鷺原八幡宮と書いてある所まで尾根伝いにいくことにしました。





ほとんどの人は、リフトで上がり、またリフトで下りていくようで、私のようにわざわざ山道を登り、さらに向こうの神社まで行く人はいないようでした。

景色から元気を貰えたからか、坂道では重力に逆らわず小走りでダダダっと下っていきましたが、あまり疲れることなく、いいペースで進んでいけました。


と20分ぐらい行ったところで、左手に巨木も巨木、

ずどーーーんと杉の大木が一本、静かに佇んでいました。




な、なんだこの樹は、、、と表側に回り込んでみてみると、








樹の根元に説明書きが立てかけてありました。





説明によると、樹齢千年以上にもなる老木で、鷺原(さぎはら)八幡宮のご神木だそうです。

周りの木はみなふつうの太さなのに、この一本だけ他を圧倒してどーんと佇んでいるのです。

なんでこの一本だけ??

と思わずにはいられませんでした。

私は屋久島に行ったことがあり、縄文杉も見てますが、あそこは縄文杉以外にもブットイ杉がたくさん生えています。

しかし屋久島の杉にも匹敵するような杉が、ここに一本だけ生えているというのは、とても不思議です。

私はその大きさと神々しさに圧倒され、しばしリュックをおろして見入ってしまいました。








↑ リュックの大きさと比較してみてください








こっちまで来てみてよかった~、、、

と心底思いました。旅にはこういう思いがけない出逢いがあるものです。

ひそかに巨木を愛する彦兵衛にとって、これは日本の中ではベスト3に入る巨木だと思いました。


(余談ですが、外国で私が見て感銘を受けた大木は、ギネスにも載っているというメキシコのオアハカにある世界一大きな樹(エル・トゥーレ)↓

ウィキペディアの画像
その他の画像

この樹は、一本で森の様でした。鳥がたくさんいて、見ているだけで心の安らぐ樹でした。

あとは当ブログでも紹介した、インドのカルカッタの植物園にある樹もすばらしいかったです↓
http://mshiko.blogspot.com/2008/07/kolkata-20-250-1-1925-250-80-7-12.html




さて、御神木の前でしばし時を忘れて過ごしてしまいましたが、去りがたい気持ちを残しながらも、先に進むことにしました。

少し行くと、鷺原八幡宮の境内でした。




ずっと山道だったからか、なんか桃源郷に出てきたような錯覚にとらわれました。










この神社の建物も古めかしくていい味を出していました。近くに生えていた椿の木とよくあっています。












なんか心の安らぐ不思議な神社だな~、とここでもしばし留まってしまいました。















鳥居を出ると、ご由緒が書かれていました。これまた相当古い神社のようです。


ウィキペディアの解説




神社を出て、また川沿いを歩き始めました。



津和野城址からの絶景、神々しい巨木との出逢い、桃源郷の散策と浮世離れした景色が多かったためか、

歩き始めて、ようやく現世に戻ってこれた、、、という感じがしました。




つづく、、、






参考:

津和野観光マップ↓





津和野の名所など↓









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