インド人には虫歯が少ない
といわれますが、私はインドに行く折々にその原因を探るべく、それとなくインド人の行動を観察してきました。
私が見たところ、まず第一に彼らは
食べたあとすぐに口をゆすいでいる。
レストランなどでは必ずといっていいほど出口付近に手を洗う所があり、そこで食後手と一緒に口をゆすいでいる光景をよく目にしました。
インドでは手で食べる習慣があるので、手を洗う場は必須なのです。それで手を洗うついでに、口もゆすぐ、これはかなりいい習慣ではないかと思います。
というのも先日NHKためしてガッテンで「虫歯」について放送していたのですが、それによると
私たちの虫歯を予防しているのは「唾液」
だそうです。
食事をすると口内の細菌が糖分を分解して虫歯の原因たる
「酸」
を出すそうなのですが、食事が終わり唾液が口内にいきわたることによってそれが中和される。口内はこの繰り返しらしいのです。
したがって、なるべく
細菌が酸を出す時間を短くする
ということが虫歯予防のポイントらしいのです。初期の虫歯なら唾液によって治ってしまうそうです。
そういう意味では、インド人のように食後すぐ口をゆすぐことによって、細菌のエサを断つというのとても理に適った習慣だと思います。
私も彼らのまねをして食後すぐ口をゆすいでいますが、結構食べ物のカスが水といっしょにでてきます。
時間が経つに従って、ああいうカスがどんどん歯に付着して歯垢となり細菌の格好の温床になっていくんだなと思います。
私はこのように食後ただちに口をゆすいでから歯を磨くことを習慣にしています。
番組では虫歯予防の結論として以下の三点をあげていました。
1.間食の回数を減らす
2.夜寝る前に食べたり飲んだりしない
3.毎日歯みがき
しかし私としては物足りないものを感じました。
確かに間食を減らし、食後に歯磨きをするというのは大切ですが、虫歯予防に必須の唾液を常に口内に満たし、歯を唾液に浸しておくためには、常に口を閉じている必要があります。
すなわち合わせて
「鼻呼吸」
が大切だということです。このブログで「鼻呼吸」のメリットを紹介し、その中で虫歯の予防という点も取り上げましたが、口を常に閉じておくためにはこの「鼻呼吸」の習慣が欠かせないのです。
つまり鼻呼吸には、一石三鳥ぐらいのメリットがあるといえます。
さて話はまた戻りますが、インド人が口をゆすぐ時に、同時に歯茎をマッサージしている人を多く見かけました。
私はインドの寝台列車に乗った時に、せまい水飲み場で順番待ちをしつつよく観察していたのですが、歯磨きのあと指でマッサージをしていました。
それも歯茎をマッサージするといったら人差し指でやるのがふつうなのかなと私なんかは思い込んでいたのですが、彼らは「中指」でマッサージをしていました。
確かに手の指の中で一番長い「中指」でやった方が奥まで届き、また力も入るのです。私はナルホド!、と思い自分でも中指でのマッサージを実践するようになりました。
もう一点、インド人に虫歯が少ない理由は、彼らは歯ブラシの代わりにニームの木というのをカジカジするのですが、
その木は太古の昔から薬草(薬木?)として使われてきた植物なのです。ニームの木をかじることで、歯ブラシの効果プラスその薬効成分による虫歯予防になっているのかもしれません。
さてエドガー・ケイシーは歯の手入れに関して何と言っているのでしょうか。
重層と塩にまさる歯磨き粉はない。 1467-8
週に少なくとも三~四回、重層と塩を同量に混ぜたもので、歯を磨くようにすると、歯からこの邪魔者を洗い流すことができる。 457-11
よく注意して歯を大切に使いなさい。食塩と重曹を半々にまぜて、これで歯ぐきを指でマッサージしなさい。歯ブラシはマッサージに用いないようにしなさい。 3484-1
私は歯の手入れに関しては他に、歯間ブラシというか、歯医者で歯垢をとるときに使う金属で先が曲がっている器具を使ってます。
どんなに丁寧に歯ブラシで磨いても、歯と歯のすき間には歯垢が残ってしまうようで、これが虫歯の原因になってきたようです。
これを昔から知っていたら、虫歯ゼロで来たかもなぁ、と思うのです。
あとは日本の健康本の古典ともいうべき、貝原益軒著『養生訓』に書かれていることを歯磨き後の習慣として欠かさずやるようにしています。
歯は何度もかちかちいわせるがよい。歯をかたくし、虫歯を防ぐ。
参考:
NHKためしてガッテン「常識逆転!自宅で虫歯を治す法」http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2008q3/20080827.html
彦兵衛のブログ「鼻呼吸」
http://mshiko.blogspot.com/2008/08/blog-post_13.html
ローレンス・M ステインハート著
『エドガー・ケイシーのインナー・ビューティー革命』
たま出版 1992
福田高規
『新版 エドガー・ケイシーの人生を変える健康法』
たま出版1993
光田 秀 (著)
新版 エドガー・ケイシーの人生を変える健康法
総合法令出版; 新版版 (2007/03)
貝原益軒著 松田道雄訳 『養生訓 』 中公文庫 1977
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