8月1日は映画の日でしたが、近くのビデオ屋さんも安くなるので、今回はビデオを借りました。
一番の楽しみは、ドラゴンボールの実写版がどんなことになっちゃっているのかを確かめることでした。
ネットでの評判も散々で、Gooの映画情報でも31点というなんとも低い評価をされているので、
逆にどんなことになっちゃったのか楽しみにしていたのですが、
やはりリリースされたばっかり&夏休みということもあってかすべて借りられていました。
そこであまり期待していなかったのですが、ブラピがでているということもあって借りたのがコレ ↓
予想以上に面白い展開で、考えさせられることもあり、ほのぼのとした気分にさせてくれました。
久しぶりに映画の中にゆったりとした時間の流れを感じることができました。
主人公は生まれたときにすでに老人のようであるベンジャミンで、
彼が年をとるにしたがって周りの人たちと逆行して若返っていき、最後亡くなるというのがおおまかなストーリーです。
え、それだけ?と思われるかもしれませんが、言ってしまえばほんとうにそれだけなのです。
子どものときから老人のような姿のベンジャミンが、成長とともに題名にあるような「数奇な人生」を送るのですが、
実はここでテーマになっているのは、ベンジャミンと関わってくるすべての人たちの人生でもあるのです。
つまりベンジャミンの人生というのは、この映画に出てくる人たちの人生を代表しているだけで、
ベンジャミンと関わりのあるそれぞれの人たちの人生も、十人十色それぞれユニークで、輝いていて、愛らしいのです。
そしてそれは、こちら側で見ている人のそれぞれの人生も違っていていいし、それぞれに輝いていて素晴らしいということを伝えてきているように感じました。
映画の中に一貫してあったのは、あるゆる生き方に対する肯定感だったように感じます。
また、他に主要なテーマとして、老いと死があったように思います。
ストーリー自体はベンジャミンの一生が描かれているのですが、
その彼の人生に交差する様々な生と死、そして人生の晩年で誰もが向き合わなければならない老いが、
あたたかい目線でたんたんと描かれていたように感じました。
私たちが日常生活を送っているとつい忘れがちになっている「人の一生」という時間のスパン、そして死というものに私たちの意識の焦点をあわせてくれる素晴らしい映画でした。
老いや死というと、なんかもの悲しく深刻になりそうな感じがするのですが、そのような雰囲気がまったくなく、
逆にユーモアと笑いに満ちたストーリーが、ゆっくりとしたテンポでたんたんと展開していくのです。
アドレナリン系の映画が多い中にあって、静寂とあたたかさにみちたとても楽しめる良い映画でした。
ハリウッド映画でこのような気持ちにさせてくれた映画に出会えたのは、ホント久しぶりだなと感じました。
しかしブラッド・ピットの演技力はすごいなぁと改めて感じます。
私は彼の主演の映画で、同じような雰囲気をもつ『ジョー・ブラックをよろしく(1998)』という映画を思い出しました。
ゆったりした時間が流れるという意味では、『リバー・ランズ・スルー・イット(1992)』も似ていますかね。
私はブラッド・ピットの『12モンキーズ』や『ファイトクラブ』のような落ち着きのない、少しイカレた感じの激しい演技も彼らしくいいなぁと思うのですが、
このような静けさと落ち着きを感じさせるような役もまた不思議と彼にあっているように感じます。
ブラッド・ピットというと、どことなくアイドル的で、チャラチャラしてそうなイメージがありますが、実は極めて演技派で、幅の広い役をこなせるすごい俳優だなとつくづく思うのです。
皆さんも機会があったらぜひ見てみてください。
何かしら感じるものがあると思います。
おしまい。
参考:
Goo映画:ベンジャミン・バトン 数奇な人生
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13916/index.html
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/
Goo映画:ジョー・ブラックをよろしく(1998)
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30766/index.html
Goo映画:リバー・ランズ・スルー・イット(1992)
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10371/index.html
Goo映画:ドラゴンボール実写版
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13292/index.html
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