2010年2月7日日曜日
蛾に習ったこと ~ウォーミングアップ
京都のアルバイト先の旅館で夜勤をやっていた時のことでした。
カウンターの斜め前が、黒い石のタイルを敷き詰めた玄関になっているのですが、
そのタイルの上で何やらセミのようなものがもぞもぞ動いているのがカウンターにいた私の目に入りました。
ナンダ、ナンダ??
玄関の方にいってかがんでみてみると、それはアブラゼミほどもある"蛾"でした。
デカッ!
と、一瞬ひるんでしまいました。
しかしその蛾、私が見ていても、もそもそ歩いているだけです。
自分の履いていたスリッパでチョン、とつついても、ブビビーーンとカイコガのように羽をはばたかせているだけでした。
飛べないのか、デッカイずーたいして!?
いま、ホーキとちりとり持ってきて排除してあげるからね、ウケケ、、、
と私は掃除用具を取りに行きました。
武器を調達してきて、さて排除、排除、ともとのタイルの所に戻ると、そこに"ヤツ"の姿はありませんでした。
ナヌ? どこに隠れた?
私はあたりをキョロキョロしてみましたがいません。
おっかしーなー、、
とふと目線を上げると、玄関の上の電灯のところで、あの巨大な蛾がブビビン、ブビビンと白熱球に体当たりしているのです。
なに~、キサマ飛べたのかーー!?
どうやら、地面で羽をブビビーンと震わせていたのは、体の中でなにかしらの化学変化を引き起こしてエネルギーを発生させていたのです。
つまり飛ぶためのウォーミングアップだったようなのです。
あんな巨大で不格好な蛾も、ちゃんと飛べるんだぁーー
と妙に感心してしまいました。
私の脳裏には、ナウシカが腐海の中で傷ついたムシ出会い、その虫がよたよたと羽をはばたかせて飛んでいくシーンとオーバーラップしていました。(ちょっとマニアックだったかな、、、)
結局その蛾は、玄関の光を消して、ドアを開け放ち、ホウキで追い立てて、ご退散願ったのでありますが、
そんな姿を年配のお客さんに見られてしまい、あとで、
蛾はつかまりましたか?
などと天皇陛下のような丁寧な口調で同情されてしまった次第であります。
私はそれ以来、あの床に這っていた蛾と飛んでいる蛾の映像がそのギャップとともにとても印象深く頭に残り、
ウォーミングアップって大事なんだなぁ~と感じたのです。
自然は常に効率よく出来ているので、必要のない時のエネルギーレベルは低く抑えているんだと思います。
だから逆に"飛ぶ"などの大きな仕事をする前は、エネルギーレベルを上げてやる必要があるようです。
スポーツ選手でも、体を温める、ウォーミングアップは常識ですよね。
ということで私もそれ以来、蛾に習ってウォーミングアップを少し意識的にするようになりました。
当時私の下宿は、旅館から10キロほど離れたところ、自転車で30分ほどの距離のところにあったのですが、
自転車で出かける前に、少し腹筋や背筋、スクワットなどをしてから出るようになりました。
すると、軽い、軽い。
ペダルがとても軽く感じられて、スピード出るわ、出るわ。
鴨川横のサイクリングロードを前に走る自転車をどんどん抜いて、風のように京都駅方向につっぱしっていました。
蛾さんアリガトー!!
私はこの実体験から、出かけたりするときなどは、1分ほどの軽い運動をしてから家を出るようにしています。
これをすると、何もしない時より断然体が軽いですよね。
ウォーミングアップって大事なんだなぁー、と蛾に教えられた一件でした。
そう、蛾といえば、
北インドのダラムサーラに住んでいた時は、扉の前の裸電球に、
夜になると大小、形、色様々な蛾が飛んできて、そのバラエティーの多さに感激したことを覚えています。
これちゃんと分類して研究している人いるのかなぁー、
と心配してしまうほど、きれいな模様、面白い形の蛾がバンバン飛んできました。
目の前に万年雪をたたえたヒマラヤ山脈が見えていたので、町といってもそうとう自然がのこっているんだなぁ、と実感したものです。
あのときデジカメがあったら、ざぞ面白い報告が出来ただろうなぁーと今になって思うのです。。。
さて余談ですが、土曜の英語5分間トレーニングで次のような例文がありました。
腹筋を100回できたころもあった。
There was a time when I could do a hundred sit-ups.
腹筋は、sit-up というんですね。
ちなみに、腕立ては、push-up というのですが、では背筋は、、、?
これは、back extension というそうです。
イメージとしては、背筋を緊張させるのに、背筋を伸ばすという言い方をするんですね。これは面白い。
ちなみに私が参考にしたHPには、懸垂:chin-up という表現も載っていました。知らない単語ってまだまだいっぱありますなぁ。
ついでながら、本日のは旅行に関する表現でした。
自分の役に立ちそうないい表現が多かったので、自分のメモ代わりにここに書いておきます。
気ままな旅がしたい。
I want to go on a carefree trip.
日帰りで京都に行かない?
How about taiking a day-trip to Kyoto?
外国に行くと日本食が恋しくなる。
Traveling abroad makes you miss Japanese food.
旅は身軽に限る。
It's best to travel light.
ここの特産物はなんですか?
What's the local specialty?
旅の恥はかき捨て。
Don't be self-conscious when you travel.
かわいい子には旅をさせよ。 ≪諺≫
Spare the rod and spoil the child.
おしまい
参考:
2/6 土 五分間トレーニング音声
2/7 日 五分間トレーニング音声
運動の英語表現
http://park1.wakwak.com/~english/note/note-exercise.html
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