2009年9月4日金曜日

ことば遣い



今週はNHKクローズアップ現代で、三日間にわたって民主党の政治政策についての特集をやっていました。

官僚主導から政治主導にすること、税金の無駄遣いを徹底的に見直すこと、アメリカに対して毅然とした態度で対等な外交をすることなど、

三日間に出てきた民主党の政治家はそれぞれ違いましたが、皆一様に信念のこもった力強い言葉を発していて、静かな気概を感じさせてくれました。

民主党のヴィジョンは、今までの自民党とは違って、より長期的な展望にたって話しをしているというのがとても伝わってきました。

こちら側も、数か月、一年とかの成果を期待するのではなく、やはり長期的な視野をもって評価しなければならないと感じました。

それはさておき、私が話を聞いていて、おっ!?と思ったのは、出てきた三人の民主党のひとたちの言葉遣いがとてもきれいだった事です。

政治家というとあまりきれいな日本語を話しているイメージが無いのですが、


三日間にわたってでてきた三人の人たちの言葉遣いがとても丁寧で美しかった事に少し感動を覚えました。

ことばは基本的にその人がこの世界をどうとらえ、どう感じているかをあらわしていると思います。


内心とことばがずれていることもありますが、そういう場合は、やはり聞いているとどこかに不自然さを感じるものですが、

私は見ていて、すごく自然にきれいなことばが出てきているように感じ、感心しました。


ふだんからそのような思い、言葉づかいを心がけていないと、こうはならないだろうな、と。

ああ、日本も変わっていくな、、と感じさせる出来事でした。


さて日本語といえば、本日ネットのニュースで面白い記事がありました。

「破天荒」は豪快で大胆?=40代以下、7割超が誤解-文化庁・国語世論調査

「破天荒」や「時を分かたず」などは、意味を間違って使われているとのこと、私も違う意味で理解していました。

このもととなる調査結果のHPがありました。

平成20年度「国語に関する世論調査」の結果について

ここに他の慣用句の質問などもあって、とても面白かったのですが、私の関心をひいたのは、ネットの利用読書についてでした。

ネットの利用については、やはり若い人ほど利用率が高く、50、60代になるとガクッと減ってきてしまうのはやむを得ないのかな、、、という気もしました。

しかし私の両親も含めて、50、60代でもガンガンネットやっている人はいるので、興味とやる気の問題なのかなという気がします。

しかし読書について、月に一冊も読まない人がどの年代でもほぼ4割ぐらいなのには驚きました。

特に60代以上のひとは読まない人が半数以上でどの年代より多く、ネットをしない、本も読まないで何をしているのかな、、、?

と疑問に思いました。

図書館に行くと、結構年配の方を見かけますが、割合にすると意外と少ないんですね。


よく子供に対して、

本を読みなさい

ということが言われますが、なんでそういうことをいわなければいけないのか私はイマイチ理解できないのです。

本って面白いから読むんであって、強制されるもんじゃないと思うのです。

マンガを読みなさい、テレビを見なさい、というのと同じで、私にはなんか滑稽に聞こえてしまいます。

本を読みなさいっていっても、本にも色々な本があってその内容はピンからキリまであるし、それを一概に本を読めというのもなんだかなぁと思うのです。

逆に、マンガやアニメ、テレビなども極めて深い内容のもあり、情報を伝える媒体として一概に活字がいいなどとはまったく言えないのです。


しかしこの統計を見る限り、多くの大人は本を読んでいないし、本を読む事があまり好きではないように感じます


本に対するコンプレックスみたいなものがあるから、逆にしきりに子供に読書を勧めているのじゃないかなという気がしました。


私自身はまあまあ本は読む方ですが、

それはものこどを決めるに当たって情報が大事だと思うからです。


知は力なり

という言葉がありますが、これは金言だと思います。

ものごとの方向を決めるに当たって、情報がすくなかったら間違った結論を出す可能性が高まります。

見当違いの方向に努力した場合、それが無駄になるし、単に無駄なだけならいいのですが、正しい方向に直すのにさらに大きな労を要すると思うのです。

たいてい物事を判断するときは自らのそれまでの経験を基にしますが、やはり自分の経験というものは限られています。

私はそれを補う意味で、他の人がした経験、思考、知識を知りたい、吸収したいので本、特にノンフィクションものをよく読みます。


人生において、もっとも大きな方向付けを与える知識はおそらく、死後どうなるかについてだろうと思います。

死後わたしたちはどうなるのか、どうなる可能性があるのかを知ることで、
この生をどう生きるべきかという根本的な方向づけがなされると思うのです。

あとは、その方向に沿って細々としたことを選択していけばいいと思うのです。

そのような知識を得るために実際に臨死体験をしてみるわけにもいきませんから(笑)、


やはりそういう特殊な経験をしたひと、特殊な能力を持っているひとたちの意見に耳を傾け、自分自身で咀嚼してみるというのは、人生の大きな方向を定める上で大切なことだと思います。

このブログでも出来るだけそのような本、面白かった本、為になった本などを紹介して行けたらと思っています。



おしまい


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