今朝早く庭に出て、前にアゲハチョウが止まっていた柚子の木を
ちょいと首をかしげて覗いてみたところ、
枝が大渋滞になってました。
てーへんだ、てーへんだ、
と家に駆け込んで、カメラを持ってきて撮ったのですが、ナカナカピントが合わなくて大変でした。
彼ら、別に移動しているわけではなく、枝にじっと泊まっているだけです。
でもなんかこうして見ると、朝の通勤ラッシュみたいです。
彼らの世界には、彼らの世界の秩序があるんだろうなぁと思います。
柚子の木にはよくアゲハの幼虫がついています。
昔庭木の手入れの手伝いをしていると、両親は幼虫をみつける度に、葉からむしり取ってぶちゅ~とサンダルの下でつぶしていました。
え~、こんなかわいい顔してるのにつぶしちゃうの~、と私は内心思っていました。
それ以来、幼虫をみつけると、葉の影の見えない所に移したりしていました。
よく生け垣などで、春になると大量の毛虫がついて本当に丸裸になるぐらい葉っぱを食べられてしまうものがあります。
その近くを通ると、上からぶらーんと毛虫がぶら下がっていたりします。
でも、丸裸にされたあと、新芽がワーッとでてきて、結局その生け垣は枯れてしまうことなく毎年同じ事を繰り返しているのです。
そういうのをみていると、もしかしたら植物にとって毛虫って一方的に害をもたらすものじゃなくて、
人間の気付かない所で、共依存の関係にあるんじゃないのかな~って思たりします。
たとえば、葉っぱがたべられることで、新芽の発芽が促されるとか、成虫がその植物の受粉に欠かすことのできない役割を果たしているとか。
生物界って、何億年もかけて持ちつ持たれつの関係を築いているから、
たぶん葉を食べている毛虫たちも、一方的に食べてるだけでなく何かしらその植物の役に立っているのではないと思うのです。
今回の緑のシジミのような蝶のような昆虫も、木の汁をチューチュー吸っているのでしょうか、何を食べて生きているのか分かりませんが、
おそらくこの小さい生態系の中で欠くことのできない役割をはたしているのではないかと思います。
昔はよくこれをとっては、クモの巣に投げて食べられる様子を観察していましたが、いまではこうして眺めているだけで十分楽しいです。
おしまい
0 件のコメント:
コメントを投稿