先日、NHKスペシャルで二回にわたって「ONの時代」というのをやっていました。
私は王さんや長嶋さんが現役の野球選手として活躍していたのを見ていた世代ではありませんが、
その後監督になられてから活躍は知っています。
日本シリーズでのON対決
このNHKスペシャルの二回シリーズでは、彼らが現役であった頃と、監督になってからの二回にわけて放送されましたが、
お二方とも人間的にとても魅力のある人たちだなぁと強く感じました。
私は知らなかったのですが、お二方とも、栄光だけでなく、そうとうの挫折を味わっていたということでした。
私たちがテレビで見てスーパースターのように思っている人たちも、
その影では人知れず苦しみ、また人の見ていない所でものすごい努力をしているものなのだなぁと思いました。
王さんも、長嶋さんも、日本の高度成長期に国民に夢と希望を与え、生きる元気を与えたスーパーヒーローであった事は間違いないと思いますが、
そんな二人が晩年そろって病に倒れた事は、何かを象徴しているように感じます。
王さんは胃がんになり、長嶋さんは脳梗塞で倒れ、今でも右半身が不自由です。
これは王さんの入院中、長嶋さんが贈ったという写真。
現役のころのバッターボックスに立つ王さんを長嶋さんが見守っている
お二方とも晩年になっても運動をして体調を管理されていたこと思われるので、大事なのは食習慣だったのだろうかと思います。。
現在の日本人の死因の第一位はガンで約3割、
二位と三位は心疾患と脳疾患ともに血管が詰まったり破裂したりする疾患であわせて2割5分ぐらいになります。
ということは、まわりのひとたちと同じような食生活を続けていたら、半数以上の人は間違いなく上の三つのどれかになるということになります。
集団同調性バイアスで説明したように、みんなと同じ事をやっているとなんとなく安心ですが、
そのみんなで乗っているエスカレーターの先に待っているのは、ガンや脳梗塞、心筋梗塞などです。
食に関する情報も、視力に関する事と同じで、
ちゃんと自分で情報を集め、理性を働かせて、何を食べるべきか、食べないべきか一度点検し直す事が大切だと私は考えています。
私の今のところの結論は、乳製品、肉、砂糖を控え、野菜、大豆、果物を多くたべるようにするという方向だと思います。
食事は毎日の事なので、その積み重ねの結果は測り知れません。私達が想像している以上に大きな違いをもたらすと思います。
ガンや脳梗塞、心筋梗塞などは、それが病として顕現してからだと、手術も含め、リハビリのことなども考えると、その費用やその後の回復に至るための労力は測り知れません。
長嶋さんは、現役時代、自分が猛練習をしてファンの期待にこたえようとしていたことを絶対に取材させなかったといっていました。
しかし現在、脳梗塞後のリハビリの様子は積極的に取材させているそうです。
トレーニングによってここまで回復するんだということを、多くの人に知らせたいからだそうです。
病に闘っている姿というのは心を打つものがあります。
しかし本当は病になってから戦うのではなく、病になる前に処置するというのがもっとも効率のいい戦い方なのです。
そのためには、正しい情報を集め、毎日の生活―食や運動の習慣を改善することだとおもいます。
そうするだけで、これらの疾患になる確率を格段に減らす事が出来るのです。
王さんや長嶋さんのようなヒーローが身を持って示してくれていることを、私達はちゃんと汲み取らなければならないと思います。
最後にお二方がバッターボックスに立って構えている様子が画面に映し出されていましたが、
やはり往年のスターだけあって、スゴイ迫力がありました。
特に王さんの一本足でビシッと立っている様子は、若かりし頃の鍛錬の凄まじさが画面を通して伝わってくるように感じました。
最後、番組はグランドを歩きながら歓談しているONの姿で終わったのですが、そのお二方の笑顔がとても輝いていました。
おしまい
参考:
NHKスペシャル「ONの時代」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090927.html
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090920.html
☆ 食に関して参考になる本 ☆
~ 彦兵衛が推奨する珠玉の7冊 ~
病気にならない生き方 :ミラクル・エンザイムが寿命を決める 新谷弘実 サンマーク出版 2005
健康問答 本当のところはどうなのか? 本音で語る現代の「養生訓」 五木 寛之 帯津 良一 平凡社 2007
ベジタリアンの健康学-ダイエットからエコロジーまで- 蒲原聖可 丸善 1999
マクロビオティック健康法-正食のすすめ-
久司道夫 日貿出版社 1979
エコロジカル・ダイエット―生きのびるための食事法 [Diet For A New America,1987] ジョン・ロビンズ〔著〕 田村源二訳 角川書店 1992
乳がんと牛乳-がん細胞はなぜ消えたのか- [Your life in your hands] ジェイン・プラント著 佐藤章夫訳 径書房 2008
がんに効く生活-克服した医師の自分でできる「統合医療」- [Anticancer] ダヴィド・S.シュレベール著 渡辺昌監訳 山本知子訳 日本放送出版協会 2009
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