2009年10月23日金曜日

お年寄りが生き生き!デイサービス ≪続≫



この施設のお年寄りの行動を観察していると、




皆さんなにやらお金のようなものをやりとりしているのです。




前回、この施設は全体がになっていると説明しましたが、

なんと、その村の中で通用する通貨〔ユーメ〕というものを発行しているようなのです。

そしてそのお金を払ってはじめて施設内の様々なアトラクション(?)を利用できるのです。


前回のポパイ(筋トレ)は幾らかというと、、、



50ユーメ。


他にも、、、













などなど、健康体操、癒し系から、ゲームやギャンブルまであり、

さらには、、、







中国人の介護士から直接ネイティヴの中国語を勉強できちゃう教室もあるようなのです。

これは贅沢!


それではこのユーメ、どうやって稼ぐかというと、、、







食事の片付けを自分ですると20ユーメ

写真の小さなカゴの中にユーメ紙幣が入っていて、自分でとっていくシステムになっているようです。

(案外ユーメ紙幣の管理はルーズだったりして、、、)


他には、内職なんてのもあるようです。




これは例の予定表に貼り付けるカードを作成中。




それゃそうですよね。

このおばあさん、なんとキッチンに掛かっている暖簾まで作っちゃったそうです↓。




どうしてこんなことができちゃうかというと、、、その昔、






すっ、すごい、、、さすがですね。

さて、このおばあさん、予定表に貼り付けるカードの作成でいくら貰えるかというと、、、



なんと、300ユーメも貰えちゃうのです。

( ^_^)b




で、その使い道はというと、、、




ばくちぃ~!!




花札に興じているおばあさん、

みんなからごっそり札束を回収していました。。。(^_^;




これがばくちやぁ~~!

う~ん、さすがですね、伊達に89年生きてないわ。

しかしいいですね、90を前にしてこの生き生きとした表情


施設長さんのインタビューに戻って、、、







なるほどねぇ~。

しかしこれほど楽しかったら、元気になっても卒業したがらなくなっちゃうかな、、、

などと要らない心配をしてしまいました。



老人介護施設というと、ぼーっとした無反応なご老人がノソノソと施設内を歩いていて、

食事も何も、すべてしてもらうのを待っているという印象があったのですが、

ここはテレビで見た限り、表情が、施設長さんも含めて、みなさんとても生き生きしていて、実に素晴らしいと感じました。






やはり「楽しい」ことをするというのは、何事においても基本なんでしょうね。

機械だったら、入力したエネルギーに対して一定の仕事しかしませんが、

人間の面白いところは「楽しい」ことをやっていると、自然とどこからか力が湧いてくるというところでしょうか。

このエネルギー源を利用しない手はないですよね。

臨床心理学者の河合隼雄さんは、心の水脈を掘り当てるという言い方をされていましたが、

この水脈を眠らせたままにしておくのってもったいないことです。


これからは、教育でも、仕事でも、介護でも、関わる人が楽しむことによって、

自発的によい方向に進んでいくというシステムのあり方を模索する時期にきているのではないかと思います。

そういうシステムが出来てしまえば、あとは自動ですからね、こんな楽なことはありません。


今回のデイサービスの番組は、見ているこちら側も楽しくなって、エネルギーをたくさん貰えた気がしました。

社会にこういうシステムがどんどん広がっていくといいなぁ~と思ったのであります。


おしまい



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