2009年10月22日木曜日

お年寄りが生き生き!デイサービス



先日、テレビ東京で、

奇跡の成功ドキュメント!常識を覆す 逆転の発想

という番組をやっていました。

この中では、従来の常識にとらわれない逆転の発想で成功した事例を色々と紹介していたのですが、

その中で取り上げられていた富山のデイサービスがとてもユニークだったので、ここで紹介したいと思います。


まず場所は富山県富山市




夢のみずうみ村 アルペンデイサービスというところでした。

建物の中に入ると、従来こういう施設ではタブーとされている戸棚やタンスがあちこちにあるのです。

その発想はというと、、、




バリアアリー!


困難な環境を敢えて作ることで、利用者の可能性を引き出すのが狙いなのだそうです。

利用者は様々な高さの戸棚やタンスを手すり代わりにして、施設内を歩いていました。


またこの施設内では、




自分のスケジュールは自分で決めるのだそうです。

うたたねって、、、、いいですね(笑)

こういう予定が全部で何と、、、




100種類以上もあるのだそうです。





それぞれのスケジュールには独特の名前がついていて、たとえばこの「ポパイ」というのは、




筋トレのことらしいです。


どうしてこんなユニークな施設になったのでしょうか。。。

この施設が出来たのは、




1995年というから、今から14年前。

出来た当初は上げ膳、据え膳、様々なことに手を貸すのが当たり前のデイサービスだったそうです。

しかし施設長さんは、





と感じたそうです。 お年寄りたちが一様にどよーんとして元気がなかったのだそうです。




お年寄りの方々の笑顔を取り戻すにはどうしたらいいのか、、、

そんなとき季節がらを見に行くことになったのですが、




と言ったのだそうです。

桜を見に行きたいから歩く」つまり、





利用者の「~したい」という気持ちが起きるように、色々施設のサービスを工夫したのだそうです。


その結果のひとつが、




施設全体をとみたてて、部屋や廊下に富山の地名をつけたり、

村で生活するために自分たちでできることは自分たちでやるような仕組みを作ったのだそうです。

従って、食事の時間も、利用者は席に座ってただ食事が運ばれてくるのを待つのではなく、

自分の食器の入っているタッパーを取りに行って、





自分たちで用意するのだそうです。




そして、食事はなんと、




バイキング方式!


自分で好きなものを選んで、好きなだけ食べる。

これは嬉しいですね~。


あるおばあさんにインタビューすると、、、




食事をよそうのも運動だから、と、、、わかってらっしゃる。

前回茂木健一郎氏が述べていた脳にいい事を地でいってます。

で、食事のお味の方はいかがですか、と尋ねられると、、、




顔をしかめて、「まあまあ」。。。

ダハハ、ここは見ていて思わず笑ってしまいました。


施設長さんへのインタビューが続きます。




このようなシステムに変わって、利用者はどう思ったかというと、、、





お金を払っているのに、なんで自分たちがこんなことを色々やらされなけゃいけないんだ!

と怒る人が結構いたそうで、




軽く10人くらいはやめたそうです。

しかし施設長さんは、原点は何かということを常に考えたそうです。

つまり自分が利用者の立場に立ったとき、何をして欲しいか、どうあったら楽しいかを考えたのだそうです。


その結果、、、




そのユニークなサービスに利用者数は増加し、




改善の見込みのあるひとの割合も上がったのだそうです。


老人は介護する対象という思い込みがあると、つい何かをしてあげるのが親切なことだと思いがちで、

そうしていくと結局は、老人はますます頭も体も動かさなくなり、介護する人はより一層大変になっていきますが、

このような発想の転換ひとつで、老人は生き生き、介護する人も楽になって、まさにイイ循環でものごとがまわっていくようです。


この、如何に思い込みを打破するかというのがとても大事なポイントだと思いました。

そのためには、現状にあぐらをかくのではなく、施設長さんがおっしゃってらしたように常に疑問を持ち続け

原点に返って考えるてみるということが大切なのかな、という気がします。



この施設のユニークなサービスはまだまだつづくのであります。


つづく、、、



参考:

テレビ東京
2009年10月13日(火) 夜7時00分~夜8時54分
奇跡の成功ドキュメント!常識を覆す 逆転の発想


夢のみずうみ村 アルペンデイサービス



2 件のコメント:

なんじゃもんじゃ さんのコメント...

私も、以前同じ様な施設の紹介番組を見て、本質的な所を見て、如何したらよいのかを考え、試行錯誤する必要性の重要性を感じました。

表面的な部分で、対応すると、必ずしも、本人にとっても、けっして良い結果につながらない事が有るのだと言う事を理解しました。

彦兵衛 さんのコメント...

なんじゃもんじゃさん、コメント有難うございます。

その通りですね。

急速に高齢化する日本社会、

こういう施設が全国にどんどん出来ていったら面白いことになりそうだなぁ~と思うのです。