今週のNHKクローズアップ現代で 、
10月27日(火)放送
あなたの関節は大丈夫?
~ロコモティブシンドロームの脅威~
というのをやっていました。
ロコモティブ・シンドロームというのは、
と書くそうです。
ロコモというと、英語をやっているひとは機関車を思い浮かべると思うのですが、
ここでの意味は原義の「動くことのできる」、「移動能力のある」という意味のようで、
運動能力に支障をきたす膝や腰などの疾患をさすようです。
まず驚いたのは、このロコモティブ・シンドロームの患者数です。
なんと全国に、
4700万人!およそ日本人の3人に1人がかかっており、
自覚症状のない人が半分以上の2700万人にのぼるそうです。
その年代別の内訳をみると、
なんと40代でも4割近くがすでにロコモだそうです。
それではロコモティブ・シンドロームとはどんなものなのでしょうか。
通常膝の関節は、真ん中に軟骨があり、まわりを筋肉が支えています。
若いうちは、軟骨も厚く、筋肉も太いので何の問題もないのですが、
加齢や運動不足などによって関節まわりの筋肉が弱ると、
今まで筋肉によってある程度支えてきた歩く時の振動などがモロに軟骨にいってしまい、
また年をとると軟骨自体も薄くなってくるのも加わって
軟骨がすり減って、歩く時などに痛みを感じるようになるというものだそうです。
そしてそれをかばうために、姿勢がおかしくなり、腰や背がまがって、全身の痛みへと変わっていくのだそうです。
また関節の筋肉が弱くなっているので踏ん張りが利かず、
転倒して、寝たきりになってしまうケースが多いのだそうです。
整形外科の先生は、
とおっしゃっています。
ではどのようにしたら、ロコモティブ・シンドロームを防ぐことが出来るのでしょう。
それはいたって簡単!
片足立ちのトレーニングをするのがいいそうです。
番組では、一日三回片足立ちのトレーニングをした人が、
一ヶ月後に2倍ちかくも長く立っていられるようになったそうです。
なぜ片足立ちがいいかというと、歩行のように関節に負担をかけずに、関節の周りの筋肉を鍛えることが出来るからだそうです。
片足立ちをしていると、バランスを取りためにある程度ふらつくのを筋肉が支えようとするので、関節周りの筋肉が自然に鍛えられるということのようです。
歩くことは健康にいいからと、この関節の周りの筋肉が弱ったままで歩いていると、軟骨がすり減ってかえって膝には悪いそうです。
従って、まずはテレビを見ながらでも、片足立ちで1-2分と立つ訓練をして、関節周りの筋肉を鍛えてから歩くようにするのがいいのでしょうね。
人間、足腰が大切だといいますが、一番最初に衰えてくる筋肉は、足の筋肉だそうです。
しかしこんな簡単な動作で膝イタが予防できるなら、しないと損です。
これに前にここでも紹介した、スローステップ運動を組み合わせれば、歩くことに関してはほぼパーフェクトですね!
私は毎日四股踏みもしていますが、これは片足立ちのレベルアップ版という気がします。
余力のある人は、是非四股踏みもしてみてはいかがでしょうか。
私はこの番組を見てから、自分の運動に片足立ちも取り入れてみましたが、
考えてみたら、ヨーガのポーズにも片足立ちというのがいくつかあるので、あれはあれで相当いい運動になっているんだと気づかされました。
動いてないのに運動になっているというのは盲点でした。案外二本足で立っているだけでも、かなりの運動になっているのかもしれません。
どうせテレビを見るなら、ぐでーーっと椅子に座りこんで見るのでなく、何か体にいいことをしたいものです。
おしまい
参考:
10月27日(火)放送
あなたの関節は大丈夫?
~ロコモティブシンドロームの脅威~
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2009/0910-5.html#tue
日本ロコモティブシンドローム研究会
http://j-locomo.com/Welcome.html
≪彦兵衛のブログ≫
こりゃいい運動だ!(スローステップ運動)
http://mshiko.blogspot.com/2009/08/blog-post_06.html
日常の動作を見直す~四股の姿勢~
http://mshiko.blogspot.com/2009/06/blog-post.html
土俵上でのガッツポーズに思う
http://mshiko.blogspot.com/2009/09/blog-post_28.html
1 件のコメント:
私も、このテレビを見て納得し、早速始めています。
スポーツインストラクターにも、このような観点での知識を普及するように変わって来て良いなと感じています。
以前の整形外科は、関節が痛いというと、
直ぐに、大量の鎮痛剤とシップ剤を出して「加齢に伴う物ですね。」でお仕舞い、毎回通わなくてはなら無いように仕向けられて、良くは成らない。
どこかおかしいと感じていました。
やっとこういう視点での取り組みが始まったのかと嬉しくなってきました。
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